2009年7月 8日 (水)

映画「愛を読むひと」

Reader1 何度もアカデミー賞にノミネートされながら、いつも涙を飲んできたケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)が、ようやく主演女優賞を獲った作品です。ベルンハルト・シュリンク(Bernhard Schlink)の原作も傑作ですし、監督のスティーヴン・ダルドリー(Stephen Daldry)はいつもアカデミー賞候補になる実力派。その上、レイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)やブルーノ・ガンツ(Bruno Ganz)といった名優が脇を固めていて、素直に「良い映画を観たなぁ」と思える映画でした。

それにしてもケイト・ウィンスレットは本当にうまい女優さんですね。ほぼ原作通りなので予めストーリーは知っていたのですが、それでも思わず涙ぐんでしまいました。難を言えば、なぜ少年と関係を持ったのか、なぜ重刑に服してまで秘密を守りたかったのかという2点が、ちょっとわかりにくかったような気がします。小説は少年の視点で書かれていますので、少年が夢想したり推測したりして読者も納得してしまうのですが…。それを差し引いても、ケイト・ウィンスレットの名演には感動しました。
Reader2

ケイト・ウィンスレットは「タイタニック」のおかげで何となく大作志向のイメージがありますが、マイナーな映画にもたくさん出ています。

Kinky_2 たとえば「グッバイ・モロッコHideous Kinky)」。不倫に破れたシングルマザーが、二人の娘を連れてマラケシュで自分探しをするという物語で、映画としての完成度には疑問もありますが、ケイト・ウィンスレット演じる混乱した母親と、現実思考の娘のやりとりが、ほのぼのとしていて個人的に好きな映画です。

この映画では舞台となるモロッコや、スーフィズム(イスラム神秘主義)の修業に行くアルジェリアの風景がとても鮮やかに描かれています。また美しい色の布を娘に巻いてあげるシーン。母娘の心が通じ合う瞬間なのですが、景色も身に着けた衣類も何もかもがとても鮮やかな世界です。強い陽射しの下で育まれてきたマグリブ(北西アフリカ)独特の色彩感覚にはとても惹かれるものがあります。

マグリブの文化はスペインのジュエリーにも大きな影響を与えています。たとえば、下のジョイドアートのピアス。スカシ加工や色の組み合わせがなんともエキゾチックです。
Monad_earrings_1
モナドでは、この季節に映える大ぶりなピアスを多数取り揃えています。旅気分を盛り上げるエキゾチックなスペインジュエリーを是非お試しください。
Monad_earrings_2

公式サイト
愛を読むひとThe Reader

[仕入れ担当]

2009年7月 4日 (土)

写真展「チェマ・マドス」

「いざスペイン語で買付けへ!」と意気込んで習い始めたスペイン語も1年以上が経ちました。上達したか否かはさて置き、今も週2回のクラスをとても楽しみにしています。

私が通うセルバンテス文化センターは、正式にオープンしたのが昨年の9月。以前もブログで紹介したように、ギャラリーやオーディトリアムを完備した素晴らしい施設です。文化活動にも熱心で、一部予約が必要ですが、映画や写真展などが無料で鑑賞でき、これも楽しみの一つになっています。

現在、ギャラリーで開催しているのは「チェマ・マドス 詩意」という写真展。世界中のセルバンテス文化センターをまわる巡回展で、北京を経て東京へやってきました。スペイン写真界を代表するコンテンポラリー・フォトグラファーである、チェマ・マドス(Chema Madoz)氏の不思議な写真は、驚きとユーモアがたっぷりと詰まっています。
Chema
タイトルのない写真それぞれが、観る側の思いを反映して違った作品に見えてくるのです。何気ない日常の風景にトリックが潜んでいて、思わず「あっ」と声をあげたくなる写真展でした。

文化センターの2Fフロアがギャラリーになっています。広く贅沢な空間です。もし、独り言を言ってしまっても、安心してゆっくりとご覧になれます。お勧めです。

チェマ・マドス 詩意(CHEMA MADOZ POETICA)
会期:2009年05月14日〜2009年08月01日
セルバンテス文化センター東京2Fギャラリー
http://tokio.cervantes.es/FichasCultura/Ficha55556_67_25.htm

[店長]

2009年6月29日 (月)

ジャパンタイムズ日曜版で紹介されました

よく晴れたある日、フラリと入店されたアメリカ人の女性がいました。その方は、ジャパンタイムズ紙(The Japan Times)にコラムをお持ちの Ms. Kit Pancoast Nagamura。モナドの雰囲気やスペインのアクセサリーをとても気に入ってくださり、後日、表参道のバックストリートの記事で取り上げたいと、取材に再来店されました。
Japantimes
彼女自らがインタビュアーとカメラマンをこなし、慣れた感じでどんどんと進めていきます。あまりにもさりげなくインタビューが始まったので、最初は取材で質問されているのだと気付かなかったほど。モナドの名前の意味やオープンしてからの年数など基本的な情報から、私の年齢まで聞かれ、ちょっとドギマギしてしまいました。

写真には「何かモナドっぽい感じのものを」とのリクエストに、モナドのトルソーに Elena Cancer(エレナ・カンセル)のネックレスをかけて撮っていただきました。このブナ材のトルソーは、素材や形はもちろん、風合いや色加工にもこだわって作ってもらったオリジナルのもの。店頭でも催事のディスプレイでも評判が良く、大活躍しています。

ネックレスの写真はさまざまな角度から撮っていただきましたが、「寄った写真も素敵ね」と細かい細工に見入っていらっしゃいました。Elenaファンの方々からは「デザインも加工も素晴らしい」と強いご支持をいただいていますが、初めて作品をご覧になったお客様をも独特な世界観で魅了してしまうデザイナーです。
Elena_jt
ジャパンタイムスの記事をご覧になった方にも、このブログを読んでいただいている方にも、ぜひ作品に触れて体感していただきたいと思います。Elenaのパッションが伝わるはずです。

※掲載されたコラムはオンラインでもお読みいただけます。

[店長]

2009年6月27日 (土)

映画「それでも恋するバルセロナ」

Vicky0_3 ウディ・アレン(Woody Allen)監督の「それでも恋するバルセロナ」が、とうとう封切りになりましたね。サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)やグエル公園(Parc Güell)といったガウディ縁の地、ミロ美術館(La Fundació Joan Miró)のような観光名所がふんだんに登場するほか、序盤でナンパされるレストランが4GATS(Els Quatre Gats)だったり、後半で同性愛の話をするカフェが現代美術館(MACBA)の向かいの店だったり、個人的に好きな場所がたくさん出ていて、見どころ満載の映画でした。

バルセロナの街並みだけでなく、小旅行に行くオビエド(Oviedo)の町もアビレス (Avilés)の海岸もとても美しい場所でした。出てくる教会は世界遺産に指定されているものだそうですが、ハビエル・バルデム(Javier Bardem)の父親役の詩人の家もステキな建物で、レベッカ・ホール(Rebecca Hall)が映画の中で「qué casa tan bonita!」と絶賛しています。こんなに風光明媚な町なら、是非一度、足を運んでみたいものだと思いました。
Vicky1_3

スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)主演の映画ですが、何といってもペネロペ・クルス(Penélope Cruz)ですよね。序盤のTVドラマっぽい展開が、ペネロペが出てきた途端、一気に映画らしい雰囲気に変わります。やっぱり存在感が違いますね。実生活でもハビエル・バルデムと一緒に暮らしているだけあって、スペイン語でケンカするシーンなど、実にぴったり息が合ってます。
Vicky2_3

もちろん、ハビエル・バルデムの演技も素晴らしいの一言です。解説等では「ノーカントリー(No Country for Old Men)のハビエル・バルデム」と紹介されていますが、やっぱり彼は、ルルの時代(Las Edades de Lulú)やハモンハモン(Jamón, jamón)、ゴールデン・ボールズ(Huevos de oro)といったビガス・ルナ(Bigas Luna)作品で世に出た男優さんですから、あのようなねっとりした役が似合いますよね。それからジウリア・イ・ロス・テラリーニ(Giulia y Los Tellarini)のテーマ曲も、ウディ・アレンらしい上手な選曲で耳に残りました。
Vicky3_2

実はこの映画、去年クランクアップしたときから注目していた作品でした。なぜなら、モナドいち押しのジュエリーデザイナー、エレナ・カンセル(Elena Cáncer)がかかわっていると、スペイン貿易庁(ICEX)の fashion from spain というサイトで紹介されていたからです。彼女に会ったときにそのことを確かめてみたら、本人いわく「そうらしいんだけどよくわからない」とのこと。その後、映画を観る機会があったのですが、彼女のアクセサリーらしきものは見つけられませんでした。とはいえ、スペイン語版の Moda España にもそう記されていますので、どこかで密かに使われているのかも知れません。お気付きの方がいらしたら教えていただきたいと思います。

つい先日までスペインに買い付けに行っていましたので、そのエレナとも、先週末、マドリッドで昼食(といっても午後3時スタートでしたが)をご一緒したばかりです。その前はバルセロナにいたのですが、ちょうどサンジョアンのお祭(Focs de Sant Joan)で街全体がお休みになる直前でした。それに合わせて封切日を決めたのかも知れませんが、この「それでも恋するバルセロナ」の物語も、サンジョアン前夜の焚火祭のシーンから始まっていて、このシーズンにぴったりの映画になっています。この映画で一足先にバケーション気分を満喫してみませんか。

公式サイト
それでも恋するバルセロナVicky Cristina Barcelona

[仕入れ担当]

2009年6月24日 (水)

美術展「ネオテニー・ジャパン — 高橋コレクション」

Flier モナドの定休日、とてもお天気が良かったので、お散歩がてら上野の森美術館で開催中の「ネオテニー・ジャパン」を観に行ってきました。催事が終わったと思ったら、秋冬に向けた仕入や企画の段取りで忙しくなってしまいましたので、久しぶりにリラックスできた一日でした。上野公園ののんびりした雰囲気は良いですね。

この展覧会には、精神科医・高橋龍太郎氏の個人コレクションから「neoteny=幼形成熟の意」をキーワードに選ばれた33人のアーティストの97点の作品が展示されています。幻想的で危うくて刺激的な世界が繰り広げられていました。

国際的に活躍している奈良美智氏や村上隆氏の作品も必見ですが、個人的には、須田悦弘氏の「泰山木-実」や照屋勇賢氏の「告知-森」が好きな作品です。色の美しさや細かく小さな世界に心奪われました。

Works_2

来月の15日までです。都内のカフェやショップで配布されているネオテニー・ジャパン割引ステッカーは10種類あるそうです。ぜひ入手し、上野の森へ行かれてください。ちなみに、私は3種類持っています。

Sticker_2

neoteny japan
ネオテニー・ジャパン ー 高橋コレクション
上野の森美術館(東京・上野公園)
2009年5月20日(水)〜7月15日(水)
http://www.neoteny.jp/

[店長]

2009年6月16日 (火)

映画「サガン」

Sagan_2 早熟の天才少女、フランソワーズ・サガン(Françoise Sagan)の波瀾万丈の人生を描いた伝記映画。主演のシルヴィー・テステュー(Sylvie Testud)の演技が見事です。デビューした10代から69歳の最期まで彼女が1人で演じるのですが、表情や雰囲気が似ているだけでなく、栄光の裏にある孤独や退廃を巧みに醸し出していました。彼女の熱演のおかげで思わず引き込まれていってしまうのですが、まるでサガンの一生のように疾走し続ける映画ですので、ある程度の予備知識がないと、途中で展開がわからなくなるかも知れません。

「安心感や落ち着かせるものが大嫌い。精神的にも肉体的にも過剰なものがあると休まる」という、サガンの人生そのものも興味深いのですが、サガンが育った家庭や、彼女を取り巻く人たちのライフスタイルも印象に残りました。サガンから「アメリカでの印税が500万フラン入るけど、どうすればいい?」と訊かれたお父さんが、「お前の歳には多過ぎるから全部使い切ってしまいなさい」と答えたり、カジノのルーレットで当てた800万フランでサラ・ベルナールが滞在したという別荘を買い取り、そこで仲間同士が共同生活をしたり・・・。フランスのブルジョワってこういう感覚なのでしょうか。

Peggy_2
もちろんファッション・アイコンとしてのサガンにも注目です。パールのネックレスやヒョウ柄のコート、マニッシュなシャツやトレンチコート、エスパドリューやレペット風のバレエシューズ。いろいろ魅力的なアイテムが登場しますが、どんなときでも自分のスタイルできめていてステキです。

まわりの人もオシャレです。晩年、同居していたペギー・ロッシュ(Peggy Roche)はファッションモデルからELLE誌の編集者になった人だそうですが、身に付けているアクセサリーはモナド好みのものばかり。彼女のファッションも見逃さないようにしてくださいね。

公式サイト
サガン -悲しみよ こんにちは-SAGAN

[仕入れ担当]

2009年6月13日 (土)

バスク料理「TXOKO(チョコ)」

有楽町西武さんでの催事が無事終了しましたので、打ち上げを兼ねて、西麻布にあるバスク料理レストラン TXOKO に行ってきました。

バスクはスペイン北部の小さな自治州です。フランスと接していてピレネー山脈の西に位置し、ビスケー湾にも面しています。山のものあり、海のものありと、美食で知られるバスク地方。ちなみに店名のTXOKOですが、美食家たちが皆で料理して食事する集まりをTxoko(チョコ)と言うそうです。昔は女人禁制だったとwikiに載っていました。

店内はこぢんまりとした居心地の良い空間で、女性客が多いのにも頷けました。コースをいただきましたが、前菜とピンチョス(串物)がとっても充実していて、お酒が好きな私としては、メインの前で既に大満足でした。ちなみに上の写真は左からチョリソとサルシチョン、片口イワシのマリネ、トルティージャ、タコのガルシア風。下の写真はバカラオ(干鱈)のコロッケ、トリッパと豆の煮込みです。
Txoko_1_2
Txoko_2
バスクのシードル(りんごのお酒)も初体験。ソムリエの女性が、高いところから注いでくれるパフォーマンスは必見です。

スペイン・バスク料理 Txoko(チョコ)
03-5410-1752
西麻布1-11-13 ひろしまビル 1F
http://sites.google.com/site/txokovasco/

[店長]

2009年6月10日 (水)

有楽町西武の催事、終了しました

有楽町西武さんでの催事が無事に終了しました。たくさんの方にご来店いただき、誠にありがとうございました。

今回の催事でも好評だった joid'art(ジョイドアート)。中でも人気が高かったのが、DOLIA COLLECTION です。

約1cm角のシャイニーなシルバープレートを何枚も重ねたペンダントトップと、軽い着け心地が人気の秘密。ステンレスのワイヤーコードは汗に強く、これからの季節にもピッタリです。

ワイドなバングルと合わせて、陽射しが眩しいこれからの季節にクールなおしゃれをお楽しみください。

Joid_dolia

[店長]

2009年6月 3日 (水)

有楽町西武の催事

あっと言う間に、有楽町西武さんでの催事も一週間が経ちました。
表参道のお店では体験出来ない事も多く、とても刺激的です。

Photo


有楽町西武さんの1Fには、ジョイフルレイン 〜雨傘・レインコート・レインソックス編〜」というテーマで、雨の日を楽しく過ごす為のコーナーが設けられています
色鮮やかなアクセサリーで、憂鬱になりがちな雨の日もお洒落を楽しんでください。
多くの方のお越しをお待ちしております!

[店長]

2009年5月30日 (土)

エレナ・カンセル、ティッセン・ボルネミッサ美術館のためのコレクション

マドリードの3大美術館と言えば、プラド美術館(Museo del Prado)、ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)、ティッセン・ボルネミッサ美術館(Museo Thyssen-Bornemisza)ですが、プラドとソフィアには行ったことがあっても、ティッセンは見逃してしまって・・・とおっしゃる方も多いのではないでしょうか。

このティッセン美術館、ボルネミッサ家の個人コレクションがベースになっているのですが、英国エリザベス女王のコレクションに次ぐ世界第2位のコレクションと言われるほど所蔵品が多く、とても見ごたえがあります。十分に時間とってご覧になることをお勧めします。

展示作品の種類・年代にもかなり幅があり、地上3階の展示をすべて観終わったころにはかなり足が疲れてきますが、地下には現代美術の作品があり、こちらも見逃せません。また、常設展以外にも企画展があり、昨夏はミロでした。今夏はマティスらしいので、次の仕入れのとき、日曜日にでも足を運んでみようと思っています(日曜日はほとんどのお店がお休みなので、美術館と食事くらいしか楽しみがありません)。

さて、エレナ・カンセル(Elena Cancer)より、そのティッセン・ボルネミッサ美術館のために制作している新しいコレクションの写真が届きました。

エレナはこれまでにも有名美術館のために数々の作品を制作していますが、アシスタントのスサナさんが、今回のコレクションの一部の写真を、イメージソースつきで送ってきてくれましたので、ご紹介します。
Cancer_thyssen_1 Cancer_thyssen_2

Cancer_thyssen_3 Cancer_thyssen_4

どれも彼女ならではの独創的なデザイン。近い将来、モナドにも入荷できたらと思っていますので、そのときには、ブログでまたお知らせします。楽しみにしていてください!

[仕入れ担当]

«有楽町西武での催事が始まります