映画「第211号監房(Celda 211)」
前回のブログで書いた「マップ オブ ザ サウンズ オブ トウキョウ(Mapa de los sonidos de tokio)」に引き続き、スペイン映画祭で観てきました。本作が4作目という、ダニエル・モンソン(Daniel Monzón)監督の作品。
翌日から刑務所で働くJuanが職場見学に行ったところ、凶悪犯のMalamadre(字幕ではバッドマザー)が先導する囚人の暴動に巻き込まれ、監獄内に取り残されてしまいます。機転を利かせて収監されたばかりの囚人として振る舞うJuan。MalamadreからCalzones(字幕ではノーパン)というあだ名を付けられ、ETAの政治犯をめぐる政府側との駆け引き等で信用を得ていくJuanですが、Malamadreの取り巻きのApache等からは相変わらず疑惑の目を向けられたまま、暴動鎮圧に向けた政府側の動きに翻弄されていくというストーリー。
冒頭から目を背けたくなるようなシーンがあり、最初は「どうかな?」と思いながら観ていたのですが、どんどん引き込まれていき、見終わった後は身体がこわばっていました。スペインで公開されたばかりだそうですが、あちらでもなかなかの評判だそう。
最初は下の写真左、Juan役のアルベルト・アンマン(Alberto Ammann)が主役かと思っていたのですが、物語が展開するに連れて、Malamadre役のルイス・トサール(Luis Tosar)の存在感が高まってきます。強面な部分と人情肌の部分を巧みに滲みださせることで、こういう凶悪犯なら暴動を先導できるだろうと思わせる、リアリティのある演技を見せています。
どこかで見たような人だと思っていたら、以前、ブログでご紹介した「リミッツ・オブ・コントロール(The Limits of Control )」にコードネーム:ヴァイオリンの役で出ていた人。調べてみたら、DVを扱った2003年の話題作「Te doy mis ojos」でゴヤ賞の主演男優賞を獲っている実力派の俳優さんなんですね。この映画、評判が良いということでDVDをいただいたのですが、まだ観てないんです。
Apache役のカルロス・バルデム(Carlos Bardem)は、「チェ 39歳別れの手紙(Che: Part Two)」にも出ていた人ですが、ハビエル・バルデム(Javier Bardem)のお兄さんなんですね。今回、初めて知りました。でも、ぜんぜん似てません。映画の中でも南米から来たとか、そういう役柄だったような……。でもうまい役者さんです。彼のおかげで緊張感がじわじわと高まります。
ということで、なかなか見ごたえのある映画でした。日本で公開されるかどうかわかりませんが、機会があればご覧になってみてください。
公式サイト
Celda 211
[仕入れ担当]
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