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2011年9月18日 (日)

映画「The Skin I Live In(La piel que habito)」

Lapiel0 今年も9月15日から19日まで、新宿バルト9のシアター8でラテンビート映画祭が開催されています。見たい映画が目白押しなのですが、さすがに14作すべては無理なので、とりあえずいくつかピックアップして観に行っています。その中からまず最初に、今年のカンヌで話題を集めたペドロ・アルモドバル(Pedro Almodóvar)監督の最新作をご紹介。

物語は、アントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)演じる外科医を軸に展開します。交通事故で火傷を負った妻の治療のため、トレドの豪邸で皮膚の培養の研究に打ち込む外科医。極秘裏に監禁した人を実験台として使い、燃えない強靭な皮膚の開発に成功します。

その過程で、心を病んだ一人娘と、彼女とパーティで出会う青年、外科医の使用人として母親的な立場にいる女性が絡んできて、時間軸が行ったり来たりしながら映画が進んでいきます。

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原作はフランスの作家ティエリー・ジョンケ(Thierry Jonquet)の小説「蜘蛛の微笑(Tarantula)」とのこと。アルモドバルが気にいって、かなり前に映画化権を買っていたそうですが、物語の核になっている要素以外は、娘が精神病院に入院しているとか、銀行強盗が顔を変えて欲しいと外科医を脅迫するところとか部分的なエピソードを使っているだけで、ストーリーそのものは大幅に変えているようです。

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アブノーマルでユーモアのあるアルモドバル的世界を存分に堪能できるこの映画ですが、特に良かったのは、エレナ・アナヤ(Elena Anaya)の美しい膚(デジタル処理しているそうですが…)と、アントニオ・バンデラスのサイコな雰囲気。

アントニオ・バンデラスというと、ベルリッツで英語を勉強してハリウッドで成功した顔の濃い人、というイメージしかなかったので、私にとって意外な配役だったのですが、実はデビュー作がアルモドバル作品で、その後も何作か出ているのですね。今回は20年ぶりの出演だそうで、そのせいかも知れませんが、非常にはまり役でした。

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また個人的に嬉しかったのは、パーティシーンでブイカ(Concha Buika)のライブが観られたこと。スペインをはじめ欧州での人気は非常に高く、私もCDを何枚か持っているのですが、こんなところで彼女のソウルフルな歌声が聴けると思いませんでした。「トーク・トゥ・ハー(Hable con ella)」のパーティシーンでも、何気なくカエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)が演奏してましたが、こういうセンスが洒落てますよね。

それから、ロケーションから家具や小道具まで、すべてにこだわるアルモドバル作品の重要な要素の一つであるファッション。監禁されている人が、与えられた化粧品を使って壁一面を文字で埋めつくす印象的なシーンがあるのですが、そこで使われている化粧品はシャネル。

それから、随所で登場するフラワープリントのワンピースはドルチェ&ガッバーナとのこと。Harpers Bazaar誌のインタビューによると、フィルムノワール的な映画を作りたかったので、フィルムノワール全盛だった1950年代風のイメージでフラワープリントのワンピースを使ったそうです。

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ラテンビート映画祭を記念してということで、外科医の使用人のマリリア役(といっても実は非常に重要な役なのですが…)を演じた、マリサ・パレデス(Marisa Paredes)が舞台挨拶に登壇しました。

「オール・アバウト・マイ・マザー(Todo sobre mi madre)」等、アルモドバル作品の常連でもあるベテラン女優ですが、赤でコーディネートして登場した彼女も非常に素敵でした。ちなみに向かって右端は、今年着任した駐日スペイン大使のミゲル・アンヘル・ナバーロ・ポルテラ氏(Miguel Ángel Navarro Portera)です。

Marilia

公式サイト
The Skin I Live InLa piel que habitofacebook

追記:邦題が決まったそうです。
公式サイト:私が、生きる肌

[仕入れ担当]

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