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2011年11月10日 (木)

映画「ラビット・ホール(Rabbit Hole)」

Rabbithole0 原作は2007年にピュリツァー賞を受賞したデヴィッド・リンゼー=アベア(David Lindsay-Abaire)の舞台劇です。レビューを読んだニコール・キッドマン(Nicole Kidman)が注目し、自らのプロデュースで映画化して、主演したことで話題になりました。

この映画でニコール・キッドマンは今年のアカデミー賞にノミネートされています。新年のNewsWeek誌だったと思いますが、「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン(Natalie Portman)で決まりと思われた主演女優賞が、「ラビット・ホール」のニコール・キッドマンと、「ブルーバレンタイン」のミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)で混戦模様に、といった論評を載せていました。

確かにニコール・キッドマンの演技が印象的な映画でした。また、脇を固める役者も合っていた思います。夫役のアーロン・エッカート(Aaron Eckhart)は誠実そうなキャラクターがはまり役でしたし、母親役のダイアン・ウィースト(Dianne Wiest:下の写真)は味わい深い演技でしっかりニコール・キッドマンを支えていました。

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内容としては、8ヶ月前に6歳の長男を交通事故で失った夫婦が自己を取り戻していく過程を描いた作品。あまり起伏のあるストーリーではありません。日常の些細なできごとが、少しずつ積み上げられていく感じといえば良いのでしょうか。

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テーマは救いのないものですが、たとえ喪失感を消し去ることはできなくても、どこかで折り合いをつけて乗り越えることができる、という淡い希望が見えてくる映画です。互いに罵りあったり、怒鳴ったりしますが、悪意をもった人が登場しないところも良いと思いました。

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この夫婦は、子どもを失った親のためのグループセラピー(AA=アルコホーリクス・アノニマスのような感じです)に参加するのですが、アメリカ的というか何というか、たとえば神による心の救済を求める夫婦がいたり(主人公は彼らを"god freak"と呼んで嫌っていましたが)、不思議な世界を垣間見ることができます。

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主人公の夫婦がやたら豪華な家に住んでいたり(親兄弟を見る限りエスタブリッシュメントの出身ではありませんし、夫もエグゼクティブには見えません)、どう見ても姉妹とは思えない妹(上の写真)がいたり、映画としては突っ込みどころもありますが、ニコール・キッドマンの熱演をみるだけでも価値があるように思います。

公式サイト
ラビット・ホールRabbit Hole

[仕入れ担当]

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