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2015年9月21日 (月)

映画「キングスマン(Kingsman: The Secret Service)」

00 欧州では年明けの公開時に話題になり、既にDVDもリリースされているこの作品、ようやく日本でも封切りになりました。夏休み中だとトム・クルーズとぶつかるし、年末だと「007 スペクター」と正面対決になってしまうということで、この時期になったのでしょう。スパイ映画「裏切りのサーカス」でコードネームTailor(仕立屋)を演じていたコリン・ファース(Colin Firth)が、サヴィルローの紳士服店“キングスマン”を拠点とする秘密組織で活躍するお話です。

こう書いただけで、本作がシリアスなスパイものではないことが想像できるかと思いますが、監督は「キックアス」のマシュー・ヴォーン(Matthew Vaughn)で、同作の原作者マーク・ミラー(Mark Millar)とデイブ・ギボンズ(Dave Gibbons)によるコミックが原作。ありがちな英国スパイ像をネタに笑いをとりながら、激しいアクションシーンをみせていきます。

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オープニングは中東で秘密作戦を展開しているシーン。コリン・ファース演じるハリー、コードネーム:ガラハッドがアラブ系のテロリストを尋問するのですが、テロリストが爆弾を隠し持っていることに気付いた研修生が、自ら犠牲になって仲間を守ります。ちなみにガラハッドというコードネームはアーサー王伝説から取られたもののようで、組織のリーダーはアーサー、後で登場する組織の教官はマーリンと名付けられています。

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その18年後。ある事案で殉職したスパイの補充要員を探していた組織に、ハリーの推薦で、18年前に犠牲になった研修生の息子エグジーが候補生として加わることになります。

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ここに至るまでが物語の三分の一、エグジーと他の候補生たちの熾烈な研修が三分の一、最終的に巨悪と闘う部分が三分の一といった感じで、要するに物語の骨組みはエグジーの成長譚。仕事をやめてチンピラ同然の生活をしていたエグジーと、彼を一流のスパイに育て上げようとする英国紳士ハリー、この二人のコントラストが面白さのポイントになっています。

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一方、殉職したスパイが関わっていたある事案というのは、世界中の科学者や有力者が失踪するというもので、その黒幕はITで財をなした富豪のヴァレンタイン。

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ガゼルという義足を武器に置き変えた美女と共に、環境問題を解決するための計画を進めているのですが、その計画というのが人々を凶暴化させ、互いに殺し合わせるという荒唐無稽なもの。これを阻止しようとハリーやエグジーたちが潜入して闘うことになります。

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見どころの1つは、ハリーが使う昔の007スタイルの武器。靴の爪先に仕込んだナイフや、傘に仕込んだマシンガン、指輪型のスタンガンなど、「007 スカイフォール」でベン・ウィショー演じるQが「もう、そういうのはやらないんですけど……」と皮肉っていたような旧式の秘密兵器です。

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こういう武器で闘いますので、当然、肉弾戦になるわけで、そのアクションシーンが大きな見せ場になっています。

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そしてもう1つの見どころが、コリン・ファースの英国紳士然とした振る舞い。007シリーズでダニエル・クレイグが着るトム・フォードも素敵ですが、「アナザー・カントリー」で世に出ただけあって、コリン・ファースのトラディショナルなスーツ姿にも捨てがたいものがあります。

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その彼の決め科白が「manners maketh man(マナーが紳士を作る)」。オックスフォード大学にニュー・カレッジとウィンチェスター・カレッジを開設して貴族以外にも門戸を開いた“ウィカムのウィリアム”(William of Wykeham)の言葉だそうですが、高学歴のエリート集団に、庶民のエグジーを引き込もうとしたハリーの立ち位置をうまく重ね合わせています。

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主な出演者は、アーサーを演じたマイケル・ケイン(Michael Caine)、マーリンを演じたマーク・ストロング(Mark Strong)、ヴァレンタインを演じたサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)といった実力派と、エグジーを演じたタロン・エガートン(Taron Egerton)、ガゼルを演じたソフィア・ブテラ(Sofia Boutella)、エグジーと一緒に研修を受けるロクシーを演じたソフィー・コックソン(Sophie Cookson)といった若手たち。

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それにしても観に行った映画館の中年男性率の高さにはびっくりしました。元々そのあたりの客層を狙ったのか、使われている音楽も80年代のものが中心で、立ち上がりはダイアーストレイツの“Money for Nothing”、ラストシーンはブライアン・フェリーの“Slave to Love”、闘いのバックはKC&ザ・サンシャイン・バンドの“Give It Up”といった具合。

誘拐される科学者の役で、なぜかマーク・ハミル(Mark Hamill)が出ていて、これもオールドファン向けの演出の一つかと思ったら、どうやら原作コミックが、俳優のマーク・ハミルを誘拐するという設定になっているようで、読者にしかわからない楽屋落ちだったようです。

公式サイト
キングスマンKingsman: The Secret Servicefacebook

[仕入れ担当]

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