« ジョイドアートの2015-16秋冬新作:RULETTE コレクション | トップページ | 映画「裁かれるは善人のみ(Leviathan)」 »

2015年11月16日 (月)

映画「コードネーム U.N.C.L.E.(The Man from U.N.C.L.E.)」

00 今年後半はスパイ映画の話題作が続きますね。

こちらはガイ・リッチー(Guy Ritchie)監督の最新作。メディアでは「シャーロック・ホームズ」の監督と紹介されていますが、わたし自身「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」と「スナッチ」しか観てませんので、最近の作風は知りません。監督に対するイメージは十数年前のまま。そんな状態で久しぶりに観たガイ・リッチー作品でしたが、相変わらず選曲のセンスが良くて洒落てます。60年代風のファッションも、ローマやナポリの風景も、見せ場がたっぷりで気持ち良く楽しめました。

物語のベースになっているのは、冷戦時代のCIAとKGBの抗衡。互いにライバルである双方のスパイが、ナチス残党の悪だくみを阻止するため、ペアを組むことになるという荒唐無稽なお話です。時代設定が1963年ということで、ファッションやクルマだけでなく、あまりハイテク過ぎないスパイ兵器も魅力的な小道具になっています。

12

幕開けはチェックポイント・チャーリーを通過して東ベルリンに入るCIAのスパイ、ナポレオン・ソロ。目的はナチスの原子力科学者だったウド・テラーの娘、ギャビーと接触すること。第二次大戦末期から米国の協力者になっていたウド・テラーが行方不明になり、ギャビーの叔父ルディが失踪の鍵を握っていると睨んでいたのです。

01

ルディは、イタリアの船舶会社に勤めていますが、実はナチのシンパ。そしてその船舶会社の所有者、アレキサンダー&ヴィクトリアのヴィンチグエッラ夫妻も曲者です。

14

ヴィンチグエッラ(vinci guerra)というイタリア語は英訳するとwin warという意味ですが、このダジャレでわかるように世界征服を狙う悪党なのです。映画の中で彼らの友人のリッピ伯爵(Count Lippi)という人が登場しますが、これは007シリーズ「サンダーボール作戦」のリッペ伯爵(Count Lippe)のもじりだそうで、こういう小ネタ満載なのもガイ・リッチー監督らしさですね。

03

それはさておき、東ドイツでの行動を監視されていたナポレオン・ソロは、接触したギャビーともども、KGBのスパイであるイリヤ・クリアキンに追われることになります。このカーチェイスが最初の見せ場。スパイ映画には欠かせないシーンですが、古めかしいトラバントを使って撮るところがガイ・リッチーです。

13

苦労の末、ギャビーを東ドイツから連れ出したナポレオン・ソロ。そこで上司から引き合わされたのが、何とイリヤ・クリアキン。核の危機から世界を守るため、協力して作戦を進めるように指令されます。

02

次なる舞台はイタリア。やはりローマの街は絵になりますね。「ローマの休日」へのオマージュでしょうか、ちゃんとスペイン広場もヴェスパも登場します。

07

クリアキンはソビエトの建築家、ギャビーはそのフィアンセという建前でイタリアに滞在するのですが、ギャビーの服を買いに行くシーンも見逃せません。ここで登場するディオールやジャン・パトゥはすべてビンテージの本物だそう。パコ・ラバンヌが自分のメゾンを立ち上げたのは1965年だそうですが、そんな無粋なことは言わず、当時のハイファッションを存分に堪能すべきでしょう。ちなみにナポレオン・ソロのスーツは、米国人という設定ながらサヴィル・ロウのティモシー エベレストとのこと。

05

そして風光明媚なナポリの海辺に移動。アクションシーンをふんだんに盛り込み、巨悪と闘うことになります。ここでチラッとヒュー・グラント(Hugh Grant)が登場して、映像技師役で出ているデビッド・ベッカム(David Beckham)に続くカメオ出演かと勘違いしてしまいそうですが、実はこれが重要な役。どんな役か書くとネタバレになってしまいますので、映画を観てのお楽しみです。

11

主な出演者としては、CIAのナポレオン・ソロをウディ・アレン監督「人生万歳」に出ていたヘンリー・カビル(Henry Cavill)、KGBのイリヤ・クリアキンを「ソーシャル・ネットワーク」で双子を演じていたアーミー・ハマー(Armie Hammer)、ギャビーをアリシア・ヴィキャンデル(Alicia Vikander)が演じています。

06

悪役のヴィクトリアを演じたエリザベス・デビッキ(Elizabeth Debicki)は、あまりにもゴージャスで気付きませんでしたが「エベレスト3D」でチームドクター役だった人。アレキサンダー役のルカ・カルヴァーニ(Luca Calvani)は「ローマでアモーレ」にも出ていましたね。それからナポレオン・ソロの上司を演じたジャレッド・ハリス(Jared Harris)は「パガニーニ」でウルバーニを演じていた人です。

04

エンドロール間際に、U.N.C.L.E.という略語の意味が示され、次の任務地としてイスタンブールが挙げられますので、きっと続編を作る腹づもりなのでしょう。あいかわらず商売上手なガイ・リッチー監督でした。

09

公式サイト
コードネーム U.N.C.L.E.The Man from U.N.C.L.E.

[仕入れ担当]

« ジョイドアートの2015-16秋冬新作:RULETTE コレクション | トップページ | 映画「裁かれるは善人のみ(Leviathan)」 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510287/62678114

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「コードネーム U.N.C.L.E.(The Man from U.N.C.L.E.)」:

« ジョイドアートの2015-16秋冬新作:RULETTE コレクション | トップページ | 映画「裁かれるは善人のみ(Leviathan)」 »

フォト