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2016年8月19日 (金)

映画「気狂いピエロ(Pierrot Le Fou)」

00 ご存じ、ヌーヴェルヴァーグの最高傑作が、デジタルリマスター版、寺尾次郎さんの新訳でリバイバル上映されています。

わたし自身、とりたててゴダール(Jean-Luc Godard)に思い入れがあるわけではありませんが、この「気狂いピエロ」を観たときの衝撃は今も忘れません。特にあの色彩感覚。倫理観ゼロのハチャメチャなストーリーとあいまって、しっかり脳裏に焼きついています。

こういった感性に切り込んでくるタイプの作品は、観る側の年齢と感動が密接に繋がっていて、旧作を見直すとガッカリすることも多いのですが、心配は杞憂でした。あいかわらず意味不明で、デジタルリマスターで鮮やかになった分、馬鹿馬鹿しさが増してインパクトが強化された感じです。

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もちろん登場人物たちの魅力も色褪せていません。ジャン=ポール・ベルモンド(Jean-Paul Belmondo)の脳天気なダンディズムも、アンナ・カリーナ(Anna Karina)のコケティッシュな視線も、むかし観たときと同じくらい心に刺さりました。

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そして細かいシーンの数々。最近の映画で「どこかで観たような・・・」と思っていた場面が、本作からの引用だと気付いた部分がいくつもありました。そういう意味でも偉大な映画なのでしょう。一見の価値ありだと思います。

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モナド的には、この作品が意外にスペイン絡みの映画だということも新たな発見でした。冒頭からベラスケスに言及しますし、随所でピカソの作品が効果的に使われている上、主人公の職業がスペイン語教師だったとはちょっとびっくり。

その他、マルセイユだと思っていた舞台が実はトゥーロン(Toulon)だったという勘違いも発見し、最大のお目当てだった映画パンフレットも手に入って大満足。このパンフレット、寺尾次郎さんの字幕が全文掲載されているというマニアックな代物で、翻訳時の気付きなどレアな情報も記されている必読版なのです。

Pierrot

残念だったのは、もう一つのお目当てだったTシャツが売り切れだったこと。やはり特定のデザインに人気が集中するようで、欲しかったものは早々にサイズ切れになってしまったようです。

公式サイト
気狂いピエロ

[仕入れ担当]

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