« 映画「未来を花束にして(Suffragette)」 | トップページ | 早春の百貨店イベントは本日スタート♪気分が上がるイエローカラーのネックレス&ピアス »

2017年1月31日 (火)

映画「マギーズ・プラン(Maggie's Plan)」

00 気軽に楽しめる1本です。主要な登場人物3人を演じるのは、「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig)、「ビフォア・ミッドナイト」「6才のボクが、大人になるまで。」「ブルーに生まれついて」のイーサン・ホーク(Ethan Hawke)、「キッズ・オールライト」「メイジーの瞳」「アリスのままで」のジュリアン・ムーア(Julianne Moore)。興味津々の組み合わせですね。

物語は、グレタ・ガーウィグ演じるマギーが、イーサン・ホーク演じるモテ男ジョンと不倫し、ジュリアン・ムーア演じるジョージェットからジョンを奪い取っておきながら、ジョンをジョージェットに返そうとするもの。知らないうちに夫と元妻がよりを戻していた、というよくある話ではなく、元妻と協働して、夫が元妻のもとに還っていくように仕向けるという新たな趣向です。

21

マギーは大学でアートマネジメントを教えている30代シングル女性。子どもが欲しいと思っているものの、どんな男性と交際しても、半年以上、関係が続いたことがありません。考えた末、大学時代の友人ガイに協力してもらって人工授精で妊娠しようと計画します。

01

その計画を、昔の交際相手トニーに話して呆れられるシーンで映画はスタート。トニーはフェリシアという女性と結婚していて、マギーとの会話も買物帰りにバギーを押して子守をしながら、というあたりが今っぽい感じです。

02

精子提供者のガイは、大学時代には数学がとても優秀だったものの今はピクルス屋を営んでいるという、ちょっと変わり者。数学に強い遺伝子が欲しいということが彼を選んだ理由なのですが、これはちょっとした伏線になっていきます。

03

そんなときに学内で出会ったのが、イーサン・ホーク演じるジョン。ジジェク(Slavoj Žižek)を敬愛する気鋭の文化人類学者であると同時に小説を執筆中とのことで、読んで感想を聞かせて欲しいとマギーに原稿をわたします。いかにも、という感じですね。彼の専門は、字幕ではポストモダンと訳されていましたが、Fictocriticismというオシャレな分野らしいです。

04

そんなジョンに惹かれてしまったマギー。しかし彼にはコロンビア大学の終身雇用資格を持つ優秀な学者であるジョーゼットという年上の妻がいて、子どもも2人います。すんなりとはうまくいかないわけですが、ジョンは小説を書くためにジョーゼットと別れたいと言いだし、結果的にマギーが略奪するかたちに。

11

奪われる側のジョーゼットはジュリアン・ムーアが演じているのですが(「アリスのままで」でもコロンビア大学の教員役でした)、これまたいかにもいそうな感じで笑えます。たとえば映画の後半でマギーと会ったとき、砂糖は控えているの、と言いながらミキサーを回してバターコーヒーを作ったと書けば伝わるでしょうか。つまりジョンとジョーゼットは似たもの夫婦なのです。

23

ジョンと結婚したマギーに念願の子どもが生まれます。しかし3年経つというのに件の小説は完成しません。マギーは家計を支えるばかりでなく、子育ても家事も担当し、その上、ジョーゼットの元で暮らすジョンの子どもを預かったときは、彼らの面倒までみるという忙しさ。ジョンが編集者に会うと言えば、生徒との面接をキャンセルして子どもを迎えにいく有り様です。

10

ふと、重要な相談がある度にジョンに連絡してくるジョーゼットが気になりだします。離婚したとはいうものの、彼らの間にある強い結びつきを感じざるを得ません。

12

そんなわけで、ジョンを支え続けることをやめようと決心したマギーは、ジョンをジョーゼットに返そうと画策し始めます。最初は乗り気ではなかったジョーゼットも、次第に考えを変えて、一緒にプランを推進することになるのですが、そういう無茶苦茶な展開も、何となくあり得そうに感じるのは、彼らの演技力が為せる技でしょう。

08

一歩間違えれば、嘘くさい話になったり、共感できない話になったりしそうなこの映画、監督したのは「50歳の恋愛白書」のレベッカ・ミラー(Rebecca Miller)。大人の女性にしか分からないような、ちょっとした人生の機微のとらえ方が抜群です。原作を書いたカレン・リナルディ(Karen Rinaldi)という方は、どうやら編集者のようですね。小説家である夫との間に2人の息子さんがいるそうです。

16

ついでに記せば、登場人物の1人であるフェリシア。昔の交際相手トニーの妻であり、マギーの友人でもあるという役の女性ですが、彼女を演じたのはポール・トーマス・アンダーソン監督のパートナーであり、「インヒアレント・ヴァイス」にも出ていたマーヤ・ルドルフ(Maya Rudolph)。彼女と、その夫トニーを演じたビル・ヘイダー(Bill Hader)が、映画全体のリアリティを高めているような気がしました。

09

公式サイト
マギーズ・プラン -幸せのあとしまつ-Maggie's Plan

[仕入れ担当]

« 映画「未来を花束にして(Suffragette)」 | トップページ | 早春の百貨店イベントは本日スタート♪気分が上がるイエローカラーのネックレス&ピアス »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510287/64823144

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「マギーズ・プラン(Maggie's Plan)」:

« 映画「未来を花束にして(Suffragette)」 | トップページ | 早春の百貨店イベントは本日スタート♪気分が上がるイエローカラーのネックレス&ピアス »

フォト