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2018年12月24日 (月)

映画「メアリーの総て(Mary Shelley)」

00 ゴシック小説の古典「フランケンシュタイン」を18歳で著したメアリー・シェリーの半生を描いた映画です。

英国を舞台にした物語ですが、監督を務めたのは5年ほど前に日本でも公開された長編デビュー作「少女は自転車にのって」が世界的に評価され、サウジアラビア唯一の女性映画監督となったハイファ・アル=マンスール(Haifaa al-Mansour)。女性蔑視がお国柄のサウジアラビア出身者らしく、女性の自立に強くフォーカスした作品に仕上がっています。

無神論者で無政府主義者の作家ウィリアム・ゴドウィンと、「女性の権利の擁護(A Vindication of the Rights of Woman)」の著者であるメアリ・ウルストンクラフトの間に生まれたメアリー。母を産褥熱で失った後に父が再婚したメリー・ジェーン・クレアモントとの折り合いが悪かったことから、スコットランドの海辺の町ダンディーで暮らしていた急進主義者ウィリアム・バクスター父娘の家に預けられます。

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ここでメアリーが謳歌した自由な生活は、後の執筆活動に大きな影響を与えたようで、1831年版「フランケンシュタイン」の序文にも、想像力の飛翔はこの地で育まれたと記しているそうです。

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詩人のパーシー・シェリーは、「無神論の必要(Necessity of Atheism)」を執筆してオックスフォード大学を放校になったような人ですから、急進的な人々との繋がりも多かったのでしょう。メアリーは、ダンディーで初めてパーシーと出会っています。その後、経済的に困窮していた父ウィリアムに支援を申し出たパーシーが自宅を訪れるようになり、二人は関係を深めていくことになります。

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しかしパーシーには既に妻子がいました。結婚制度に否定的だった父ウィリアムさえも彼らの関係を非難し、居場所を失った二人は駆け落ちを選びます。その際、なぜか継母メリーの連れ子であるクレア・クレアモントまで付いてきて、3人の風変わりな隠遁生活が始まるのですが、この駆け落ちはパーシーの親も受け入れ難かったようで、資金援助を止められたパーシーは予想外の生活苦を味わうことになります。

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その後、クレアが詩人のバイロン卿の子どもを身ごもったことから、3人はバイロン卿を頼ってスイスに赴き、彼がレマン湖畔に借りていたディオダティ荘(Villa Diodati)に滞在します。ここで暇つぶしの余興として始まったのが怪奇談義。バイロン卿と彼の侍医であり同性愛の相手ともいわれたジョン・ポリドリ、パーシー、メアリーがそれぞれの怪奇譚を披露し合うという趣向です。

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ここで「フランケンシュタイン」の原型が形作られたそうです。メアリーは帰国後、1年間がかりで長編小説に仕上げますが、最初は女性が書いた怪奇小説などウケないと言われて匿名で出版することとなり、序文を寄せたパーシー・シェリーの作品ではないかと噂されます。

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社会全体の男尊女卑に加え、パーシーもバイロン卿も貴族子弟の跳ね返り者ですので、自堕落な男のワガママにまで振り回されるメアリー。そんな彼女が、ある種の勝利を収めた後で言う決めセリフ“My choices made me who I am. I regret nothing”(私の選択が私を創った。何も後悔していない)が印象に残ります。

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主演は「20センチュリー・ウーマン」「アバウト・レイ」「ビガイルド」のエル・ファニング(Elle Fanning)。愛らしい顔立ちにキリッとした視線が際立ち、メアリーの内面に秘められた哀しみの深さと意志の強さを如実に物語ります。

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相手役のパーシー・シェリーを演じたのはダグラス・ブース(Douglas Booth)。バイロン卿を演じたのは「オン・ザ・ロード」でカルロ・マークス(アレン・ギンズバーグ)役だったトム・スターリッジ(Tom Sturridge)、そしてバイロン卿の相棒ジョン・ポリドリを「ボヘミアン・ラプソディ」のロジャー・テイラー役、ベン・ハーディ(Ben Hardy)が演じています。

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その他、メアリーの父親役で「ウィンストン・チャーチル」でハリファックス伯爵を演じていたスティーヴン・ディレイン(Stephen Dillane)、継母役で「おみおくりの作法」のジョアンヌ・フロガット(Joanne Froggatt)、その娘であるクレアの役でベル・パウリー(Bel Powley)、ウィリアム・バクスターの娘の役で「ゲーム・オブ・スローンズ」のメイジー・ウィリアムズ(Maisie Williams)が出ています。

公式サイト
メアリーの総てMary Shelley

[仕入れ担当]

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