カルチャー

2017年12月11日 (月)

映画「人生はシネマティック!(Their Finest)」

00 地味な割にとても評判の良い映画です。監督は「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ(Lone Scherfig)。このデンマーク出身の女性監督、それほど有名でなかった時代に撮った「17歳の肖像」も不思議と豪華なキャスティングでしたが、本作も通好みの配役で楽しませてくれます。

物語の舞台は1940年の英国。徴兵されたコピーライターの代わりに脚本を書いた女性が、軍が手がける戦意発揚のためのプロパガンダ映画の脚本家として採用され、わがままな俳優や軍部の横やりに悩まされながら感動的な映画を創り上げていくお話です。

その映画のテーマというのが、ダイナモ作戦に参加した双子の姉妹の活躍。映画「ダンケルク」でマーク・ライランス演じる船長がプレジャーボートで兵士救出に向かいましたが、同じようにダンケルクに向かった民間船860隻の中に双子の姉妹が操舵する漁船があったという新聞記事を映画化する企画で、女性の視点が欲しいと目を付けられたのがカトリン。秘書の仕事に応募するつもりが、脚本チームに席を得て、執筆に参加することになります。

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彼女の夫はスペイン戦争に従軍して足を負傷し、現在は空襲監視員をしながら、画家になる夢を追い続けているエリス。戦況の悪化で収入が減り、カトリンをウェールズへ還そうとしていたところでしたが、彼女が脚本執筆の仕事を得たことでロンドンでの同居生活を続けることになります。

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二人の暮らしを守るため懸命に働くカトリンですが、初っ端からつまずいてしまいます。新聞記事で英雄的に取りあげられていたスターリング姉妹、双子のリリーとローズに取材したところ、実は船のトラブルでダンケルクに到達できず、途中で引き返してきたと言うのです。

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それでは映画になりませんので真実を隠して脚本化に取り組むのですが、密告で情報省に知られて糾弾され、脚本チームのトムに助けられて危機を乗り越えます。

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また、往年の人気俳優アンブローズも厄介です。かつて刑事ドラマで一世を風靡したとはいえ、今回の配役はスターリング姉妹の叔父である酔っぱらいの老人。

もともと厭戦気分が強い上に、長年エージェントとして彼を支えてきたサミーを空襲で失い、やる気も起きません。それでもサミーの姉ソフィーに尻を叩かれて出演することになるのですが、脚本に口を出すなどカトリンにとって目の上のたんこぶのような存在です。

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陸軍長官の意向でダンケルクにいる筈のない米国人をキャスティングすることになったり、エリスとの間に問題が生じたり、さまざまな困難にぶつかりながら脚本家として自立していくカトリン。観客は、次第にプロパガンダ映画に対するネガティブな印象が薄れていき、映画の完成に向けて頑張る彼女を応援したくなっていきます。

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この映画を観ていて気になるのが、細部まで作り込まれた作品の割に、あまりにあっけなく人が死ぬところ。上に記したサミーもそうですが、何の前触れもなく、ストーリー上のひっぱりもなく、とりたてて意味もなく簡単に死んでしまいます。当初は、あっさり描き過ぎではないかと思いましたが、観ているうちに、戦争に対する監督の視点、つまり命が鴻毛より軽いことの異常さを強調しているような気がしてきました。

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それから個人的に面白かったのが、防空壕として使われていた地下鉄に逃げ込むシーン。避難者に指示する役目が女性なのですが、これがとっても上からの物言い。日本の地下鉄に慣れていると、ロンドン地下鉄の構内放送が命令調で驚きますが、戦時中からあのノリでやっていたのかと妙なところで納得しました。

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主役のカトリンを演じたのは「アリス・クリードの失踪」「アンコール!!」といった佳作で好演してきたジェマ・アタートン(Gemma Arterton)。彼女と脚本チームを組むトムは、この監督の前作で主演を務めたというサム・クラフリン(Sam Claflin)。「ハンガーゲーム」シリーズでフィニックを演じていた人です。

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ベテラン俳優アンブローズを演じたのは、「パイレーツ・ロック」「パレードへようこそ」「マリーゴールド・ホテル」などで印象に残る演技をしてきたビル・ナイ(Bill Nighy)で、本作ではスコットランドのフォークソング“Will You Go, Lassie, Go”を歌って芸達者なところをみせています。

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また彼と一緒に映画出演する米国人の大根役者カールを演じたのは「女神の見えざる手」で観たばかりのジェイク・レイシー(Jake Lacy)で、今回もまたはまり役でした。

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アンブローズのエージェントであるサミーは「おみおくりの作法」のエディ・マーサン(Eddie Marsan)、同じく少ししか登場しない陸軍長官は「リスボンに誘われて」のジェレミー・アイアンズ(Jeremy Irons)が演じています。カトリンの夫エリスを演じたジャック・ヒューストン(Jack Huston)も「リスボンに誘われて」に出ていましたね。

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意外に重要な情報省の女性を演じたレイチェル・スターリング(Rachael Stirling)は「砂漠でサーモンフィッシング」でユアン・マクレガーの妻役だった人。

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サミーの姉ソフィーをヘレン・マックロリー(Helen McCrory)が演じている他、リチャード・E・グラント(Richard E. Grant)、ヘンリー・グッドマン(Henry Goodman)、ポール・リッター(Paul Ritter)といった実力派が脇を固めます。

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映画の原題“Their Finest”は、原作となったリサ・エバンス(Lissa Evans)の小説“Their Finest Hour and a Half”を縮めたもので、最良の1時間半、つまり映画の上映時間を最高のものにしたいというトムのセリフですが、ダイナモ作戦終了後の1940年6月18日にチャーチルが行った演説の締め括り“This was their finest hour”(こちら)に絡めているそうです。

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公式サイト
人生はシネマティック!Their Finest

[仕入れ担当]

2017年12月10日 (日)

装飾は流転する 「今」と向き合う7つの方法 東京都庭園美術館

あなたにとって “装飾” とは? そんな問いかけに向き合った7組のアーティストが参加している展覧会です。さまざまな年齢や国籍をもつアーティストたちが表現する多様なジャンルの “装飾” を施した作品群が、アール・デコの美術品とよばれた旧朝香宮邸、東京都庭園美術館でご覧になれます。

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厳かなゴシック建築の装飾を再構築した《ダンプカー》は、ベルギー出身のアーティスト、ヴィム・デルヴォワ(Wim Delvoye)の作品。聖と俗、美と醜など相反する要素を作品に共存させて新しいイメージを生み出す作家です。

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「装飾は、何の変哲もないものに新たな価値を与える力がある、と私達は思います」と語るのは、双子のアーティストユニット、高田安規子・政子氏。

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100円ショップで手に入れたというゴム製の吸盤を高価なガラスの切子細工に見立てた《カットグラス》や、トランプカードに鮮やかな絹の刺繍糸で絨毯模様を描いた《切り札》など、対極にある要素を用いて緻密な装飾を加え、似ているけれども実は違うものを表現することを得意としている作家です。

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彼女たちの作品は、会場内のあちこちに、ちりばめられています。大きさや素材、価値など、これまでの認識を覆す楽しい驚きが見つけられます。

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装飾は流転する 「今」と向き合う7つの方法
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/171118-180225_decoration.html
2018年2月25日(日)まで

[店長]

2017年12月 4日 (月)

映画「ギフテッド(Gifted)」

00 最近は「スパイダーマン」の監督として知られているようですが、私としては、誰が何と言おうと「(500)日のサマー」の監督、マーク・ウェブ(Marc Webb)の最新作です。「(500)日のサマー」と同じく、セリフの巧さと選曲の良さが際立つ素敵な映画です。

物語は、早くに母親を亡くし、叔父と暮らす7歳の少女を軸に展開します。その少女メアリーと、養親である叔父フランク、メアリーの祖母でありフランクの母であるイブリンの3人が主な登場人物。時折、メアリーの亡き母でありフランクの姉であるダイアンの思い出がはさみ込まれます。

こういう設定ですから、子役の演技力に負うところが大きいのですが、メアリーを演じたマッケンナ・グレイス(Mckenna Grace)が上手で愛らしくて、それだけでかなり満足度の高い作品になっています。もちろん、マーク・ウェブらしい繊細な作り込みとセンス抜群のカメラアングルも大きな魅力です。

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映画の始まりは、予告編で何度も見せられている場面から。
普通の子どものように学校に通わせようとするフランクと、今までどおり家で勉強を教えて欲しいというメアリーの間で言い争いになります。フランクが“これは入念に話し合ったことだろ(We've discussed this ad nauseum)”と言うと“入念って何(What's ad nauseum?)”と聞き返すメアリー。日常会話にラテン語“ad nauseum”が混ざるあたり、この少女と叔父が平凡な二人でないことを仄めかすと同時に、後半で明かされるフランクの前職の伏線となってそれがエンディングに繋がっていきます。

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前職はともかく、現在のフランクの仕事はボートの修理工。港に停泊しているボートの部品を外したり組み立てたりする毎日です。二人は小さく質素な家で暮らしていて、隣人のお節介な黒人女性とのやりとりをみても収入はあまり多くなさそうです。なぜ平凡ではない二人が、このような目立たない生活をしているのか、その理由がすぐ明らかになります。

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言い争いの末、しぶしぶ登校したメアリーですが、いきなり暗算力を発揮して教師を圧倒してしまいます。実はメアリー、天才的な数学の能力を持つ子どもなのです。それに気付いた教師は、英才教育ができる学校への転校を勧めます。しかしフランクは、亡くなった姉の希望でメアリーを普通の子どもと同じように教育したいと突っぱねます。

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その後、メアリーがスクールバス内で事件を起こして放校騒ぎになったりするのですが、それより大きな問題が、祖母イブリンの登場です。実はイブリン、ケンブリッジ大学で才能を開花させ、米国に渡ってきた有名な数学者で、その娘ダイアン、つまりメアリーの母親も将来を嘱望された天才数学者だったのです。

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しかしダイアンはメアリーを弟フランクに託して自死してしまいます。そこには母娘の諍いがあったのですが、これにメアリーを加えた母娘三代にわたる数学者の血統が物語を動かしていきます。

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面白いのは、メアリーがフランクに対し、イブリンはbossyだからイヤ、という場面。上に書いたスクールバスの一件も、メアリーのbossyな性格が災いしたわけですが、祖母イブリンと孫メアリーは数学の才能だけでなく性格も似たもの同士で、その賢くワガママな女性たちに翻弄されるのがフランクの役回りなのです。

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彼女たちと対照的なのが、メアリーの担任教師ボニーと、いつもメアリーの面倒をみてくれる隣人ロバータ。それぞれが普通の女性を体現し、件の母娘三代のキャラクターを際立たせます。そこに片目の愛猫フレッドが興を添えることになります。

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叔父フランクを演じたのは「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンス(Chris Evans)、祖母イブリンを演じたのは「バードマン」で辛辣な批評家を演じていたリンゼイ・ダンカン(Lindsay Duncan)。隣人ロバータは「ヘルプ」「ドリーム」のオクタヴィア・スペンサー(Octavia Spencer)、担任教師ボニーはコメディエンヌのジェニー・スレイト(Jenny Slate)が演じています。

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クスッと笑わせながら時折ホロッとさせる展開が心地良い映画です。ストーリー的にもテーマ的にも多くの人が共感できる内容ですので、デートはもちろん、どなたを誘っても安心して観に行ける1本だと思います。とてもお勧めです。

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公式サイト
ギフテッドGifted

[仕入れ担当]

2017年12月 3日 (日)

ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー

イタリア・ローマを起源とするハイジュエラー BVLGARI による展覧会。1940年代に初めて創作されてから再解釈され続けてきたブランドの顔「セルペンティ(ヘビ)」がテーマです。

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神秘的で無限の創造性をもたらす存在として、古くから神話に登場し、さまざまなアーティストたちにインスピレーションを与えてきたヘビ。

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本展では、ヘルムート・ニュートンのモノクロ写真や、世界的に評価されている漫画家・荒木飛呂彦氏と BVLGARI のコラボレーション作品、ジョアン・ミロの絵画、ニキ・ド・サンファルのカラフルな彫刻などヘビにまつわる世界中の現代美術を紹介すると共に、BVLGARI セルペンティの歴史に迫ります。

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初期作品は、ガスチューブからヒントを得た伸縮性のあるトゥボガスやゴールドのメッシュを用いてヘビのとぐろを表現。1950年代後半からは、写実的なスタイルでデザインされるようになったそうです。

カラーエナメルや色石をつかって鱗を表現したり、サファイアやルビー、ダイアモンドを目に配して生き生きとしたヘビをデザインし、ブレスレットウォッチやネックレス、リングのほかに、1990年代からはサングラスやレザーバッグなども展開しています。

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会場は、六本木ヒルズ展望台の東京シティビュー。よく晴れた日中に出掛けたので、陽射しが反射して見づらいところが少しありましたが、眺めは最高です。日が暮れたころに訪れるとイルミネーションがキレイで良いかも知れません。

会場内の BVLGARI カフェでは、エスプレッソや特別フレーバーのチョコレートを提供しています。

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ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン
https://www.serpentiform.bulgari.com/ja
2017年12月25日(月)まで

[店長]

2017年11月27日 (月)

映画「エンドレス・ポエトリー(Poesía Sin Fin)」

00 3年前に日本公開された「リアリティのダンス」の続編です。もちろん監督は御年88歳の巨匠、アレハンドロ・ホドロフスキー(Alejandro Jodorowsky)。監督の自伝的作品の第2弾ですので、前作を観ていないと背景も流れもわからないと思います。また、ホドロフスキーの他の作品を観ている方が楽しめると思います。

前作はトコピジャでの暮らしが中心でしたが、本作は12歳のときに移住したサンティアゴを舞台に展開します。共産主義者だった父親は商店主としてユダヤ人らしいカネの亡者になり、母親は相変わらず歌で会話し、一人息子のアレハンドロ(要するに監督の子ども時代)は父親に怯える気弱な少年のままです。

映画の始まりは両親が経営する商店で万引きの見張りをするように言われていたアレハンドロが、遅刻して父親から叱責される場面。続いてアレハンドロが万引きの男女を見つけ、足蹴にする父親に促されて一緒に蹴りを入れる場面。

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そして父親がその女性を店頭に引きずり出し、公衆の面前で服を脱がして辱めるという展開になるのですが、その万引き犯というのが2人とも侏儒。日本人の感覚だと、障碍を持つ人にそんな酷い仕打ちを、と思ってしまいますが、これがホドロフスキーの世界ですね。よく言えば、すべての人に平等、悪く言えば、誰に対しても容赦ありません。

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息子たちの扱いも同様です。前作と同じく父親ハイメ役が実の長男ブロンティス・ホドロフスキー(Brontis Jodorowsky)、その子どもであるアレハンドロ役は末子アダン・ホドロフスキー(Adan Jodorowsky)なのですが、アダンにも全裸で演技させていて、そのおかげで18禁になっています。

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ついでに記しておくと、監督の現在の妻であるパスカル・モンタンドン=ホドロフスキーが衣装担当で参加しているのですが、彼女は1972年生まれなので1979年生まれのアダンとは7歳差。妻と息子がほとんど同世代ということになります。ちなみに監督は1929年生まれですから40歳以上離れた夫婦です。

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万引き犯が落としていった籠に詩集を見つけ、それを読みふけるアレハンドロ。父親からは医者になるように命じられていて、本当は生物学の本を読まなくてはいけません。しかし、文学はオカマ(maricón)がやることだと全否定されながら、詩の魅力に取り憑かれていってしまいます。

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ここで彼が読む詩はフェデリコ・ガルシア・ロルカの「夢遊病者のロマンセ(Romance sonámbulo)」。“Verde que te quiero verde”で始まる有名な詩ですね。カルロス・サウラの映画「フラメンコ×フラメンコ」の冒頭(Youtube)でも使われていました。

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その後も親と衝突するのですが、最終的に家を出て、従兄弟リカルド(Ricardo)の紹介でセレセダ姉妹(hermanas Cereceda)の芸術コミューンで暮らすことになります。

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カフェ・イリスで赤毛の詩人ステラ(Stella Díaz Varín)に魅了され、彼女に触発されて“La víbora(蛇女)”を書いたニカノール・パラ(Nicanor Parra)と知り合ったり、後にチリを代表する詩人になるエンリケ・リン(Enrique Lihn)と親友になったり、芸術家としての基盤が作られていった時期です。ステラとの出会いが1949年といいますから、アレハンドロが20歳の頃のお話ということになりますね。

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ちょっと面白いのが、映画「ネルーダ」同様、パブロ・ネルーダを甘ったるいとけなしているところや、前作で父親ハイメが暗殺に失敗したイバニェスが帰還してくる場面でハーケンクロイツがはためくところ。そこかしこでホドロフスキーの立ち位置が見え隠れします。

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また、ホドロフスキーの母親サラと、ホドロフスキーが惹かれる詩人ステラを、一人二役でパメラ・フローレス(Pamela Flores)が演じているあたりも興味深いところです。マザコン的な嗜好を示しているのか、単なるギャラの節約なのか、ちょっとわかりませんが・・・。

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撮影はクリストファー・ドイル(Christopher Doyle)。出演者に特にスターがいるわけではありませんが、芸術コミューンの一員で、合体ダンスのパフォーマーとして登場する女性は伊藤郁女(Kaori Ito)という、その世界では知られた日本人ダンサーだそうです。

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公式サイト
エンドレス・ポエトリーPoesía Sin Fin

[仕入れ担当]

2017年11月22日 (水)

ロエベ クラフトプライズ 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3

スペイン王室御用達のメゾン LOEWE が2016年に設立した「クラフト プライズ」は、伝統的なクラフトマンシップと革新的なデザインを支援し、さまざまな職人たちの作品を広めることを目的としたアートコンペティションです。今年春に大賞が発表された第1回の応募総数は3,900を越え、その中からファイナリストとなった26名の作品を 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3 で紹介しています。

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本展のポスターになっているのは、第1回大賞を受賞したエルンスト・ガンペールによる《Tree of Life 2》という作品。嵐により根元で折れてしまった樹齢300年を超えるオークを切り出した木製の器です。家具づくりの内弟子を経て、木材旋盤加工の熟練工となったあと、ドイツとイタリアに自らのスタジオをオープンした工芸家で、木材を生かしたデザインとオーガニックな仕上げで国際的に人気を集めています。

下はメキシコ先住民族の末裔が営む工房、アステサニアス・パニクアによる《Tata Curiata》。黄金色に輝く小麦の藁、数百本を美しく織り上げ、戦いと火を意味する太陽神をモチーフにし、クラフトと神話を融合させた作品で特別賞を受賞しています。

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こちらは、アーティストからアルチザンになったスペイン・カディス生まれのファティマ・トコーナルの作品《Dreamers》です。身につけられるポートレートとして、ニッケルとシルバーメタルにエナメルワークを用いたジュエリーコレクションを手掛けています。

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このほか陶芸、金属、家具、テキスタイル、ガラス、ペーパーアートなど、職人のアイデアとスキルが融合した多種多様な作品がご覧になれます。

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お持ちのスマートフォンで、カタログにあるQRコードを読み込むと、LOEWE のLINE@につながり本展のオーディオガイドがご利用になれます。作品ひとつひとつの詳しい解説がお聞きになれますので、会場においでの際はイヤホンも持参されると良いかも知れません。

LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE
http://craftprize.loewe.com/
2017年11月30日(木)まで

[店長]

2017年11月20日 (月)

映画「グッド・タイム(Good Time)」

00 観たいと思いながら見逃してしまった「神様なんかくそくらえ」の監督、ジョシュ&ベニー・サフディ(Benny & Josh Safdie)兄弟の2作目です。こういうB級っぽい作品は、気になるとき=観るべきとき。後追いで観ることは99%ありませんので、新宿の遅い時間の上映を無理やり観てきました。

主役は、近作「シークレット・オブ・モンスター」も、その前のクローネンバーグ監督の2作も、演技の良し悪し以前に映画の出来が今ひとつという作品を選びがちなロバート・パティンソン(Robert Pattinson)。なかなか「トワイライト・サーガ」から抜け出せず、せっせとインディーズ系の作品にトライ(「ディーン、君がいた瞬間」はそれなりに良かったのですが・・・)している英国俳優です。

原題の“Good Time”は、模範囚の仮釈放を指す刑務所のスラングだそうです。その仮釈放になった男を演じるのが、前作でも麻薬の売人を演じていたというバディ・デュレス(Buddy Duress)。実生活でも、ドラッグ絡みで捕まってライカーズ島の矯正施設(DOC)にいたそうで、本作でもLSDを巡ってウロウロする正体不明の男の役です。

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映画は、監督の1人でもあるベニー・サフディ演じる知恵遅れの男ニックが、精神科医から知能テストを受けている場面からスタート。そこにロバート・パティンソン演じる兄のコニーが登場し、オマエを理解しているのはオレだけだ、というようなことを言って、カウンセリングルームから連れ出します。

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そして2人で銀行強盗。その経緯は特に描かれませんが、おそらく、カネさえあれば苦境を抜け出せる、といった程度の単純な考えなのでしょう。

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強盗はうまくいったものの、欲張ったせいで紙幣と一緒にダイパックを入れられてしまいます。それが逃走用に雇ったuberの中で破裂し、噴出した染料で真っ赤に染まったまま逃げ回ることになるのですが、結局、ニックは警察に捕まってしまいます。

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コニーは、盗んだ金を保釈保証金にして弟を保釈させようとします。しかし、1万ドル不足だと突き放されてしまい、母親が金持ちのガールフレンド、コリーに頼み込むのですが、彼女の親がカードを停めてしまってうまくいきません。そうこうしている間に、ニックは留置所で喧嘩をして病院に搬送されます。

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それを知ったコニーは、病院からニックを連れだそうと病室に忍び込み、見張りの警官の目を盗んで車いすに乗せて病院から逃亡します。2人を運んでくれたアクセサライド(Access-A-Ride)の運転手を言いくるめ、同乗していた患者の家に身を隠したたところまでは良かったのですが、そこで弟だと思って連れてきた男がまったくの別人だったことに気付きます。それが、バディ・デュレス演じる一癖も二癖もある面倒な男で、彼との出会いによって事態がさらに悪化していくのです。

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そんな感じでちょっとダークなドタバタ喜劇が繰り広げられるのですが、本作でカンヌ映画祭のサウンドトラック賞を獲ったワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never)のエレクトロニック系BGMのおかげもあって、ダレることなく小気味の良い展開を見せます。

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エンディングはイギー・ポップが参加したスローな曲で、声に味わいがあるだけでなく、映像とうまく融合して暴走気味のストーリーをうまく着地させています。弟を知恵遅れという設定にしたのは、この場面を撮りたかったからでは?と思うようなエンディングです。

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上に記した以外の出演者としては、だいぶ年上のガールフレンド、コリー役で「ヘイトフル・エイト」のジェニファー・ジェイソン・リー(Jennifer Jason Leigh)が出ている他、遊園地の警備員の役で「ブレードランナー 2049」で木馬の材質を調べる男、というより「キャプテン・フィリップス」の海賊といった方がわかりやすいかも知れませんが、バーカッド・アブディ(Barkhad Abdi)が出ています。

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公式サイト
グッド・タイムGood Time

[仕入れ担当]

映画「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」

00 35年前に公開され、SF映画の金字塔となった「ブレードランナー」の続編です。これほど長い期間を経ているにも関わらず、メディアなどの熱狂ぶりから、多くのファンが待ち望んでいた作品だということがわかります。

私は、といえば、実はオリジナルを観ていなくて、先月、丸の内ピカデリー爆音映画祭で上映された「ファイナルカット版」で予習したばかりの“にわか仕込み”です。

本題とはズレますが、この爆音映画祭という企画、たいへんお勧めです。音響を精緻に調整することで新たな観賞体験を提供するというもので、私が観た「ファイナルカット版」も前世紀の作品とは思えないほどの臨場感でした。

今回の「ブレードランナー 2049」も映像だけでなく音響も大切だと思い、新宿まで出掛けてTCXとDOLBY ATMOSの組み合わせで観てきたのですが、これが大正解。明らかに、家庭ではなく劇場で観るべき映画です。できる限り良い設備の映画館でご覧になることを強くお勧めします。

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ついでに記しておくと、前作を観ずに、または前作を忘れてしまった状態で「ブレードランナー 2049」を観ても面白くないと思います。主演がライアン・ゴズリング(Ryan Gosling)ということで、彼を目当てに映画館に足を運ぶ人が多そうですが、前作を知らずには理解できない物語です。

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さて、本作は続編ということで、オリジナルの内容を継承しているわけですが、前作の主人公リック・デッカードを演じたハリソン・フォード(Harrison Ford)と、同僚の捜査官ガフを演じたエドワード・ジェームズ・オルモス(Edward James Olmos)だけが共通する出演者です。ハリソン・フォードは、こういっては失礼ですが、だいぶ演技がうまくなった印象、エドワード・ジェームズ・オルモスは風貌が変化していて、折り紙がないと気付かないと思います。

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また、前作のヒロインであるレイチェルは、本作の核となる非常に重要なキャラクターですが、ショーン・ヤング(Sean Young)の旧い映像を被せたボディダブルが出てくるのみで、本人はスクリーンに現れません。

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映画の幕開けは前作と同じく瞳のクローズアップで、それに続くのは一面に温室が立ち並ぶ広大な農地の空撮。ロケ地はスペイン・アルメリアのエル・エヒド周辺(map)だそうですが、ここではウォレス社が開発した手法で合成食料が栽培されているという設定です。そのウォレス社というのが、前作のタイレル社から事業を引き継いで新型アンドロイドの製造を手がけている企業で、代表が科学者のニアンダー・ウォレス、そのアシスタントであるレプリカントがラブです。

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前作では、タイレル博士やレイチェルはおろか、リック・デッカードが倒すことになるネクサス6型レプリカント4体も完全な悪役とは言い切れず、後味を曖昧なものにしていましたが、本作では主人公のブレードランナーであるKと、ウォレス社が明確に敵対することになります。つまりKとラブが死闘を繰り広げる物語です。

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Kはリック・デッカードと異なり、自らがレプリカントであることを知っています。ですから、自分がもつ記憶も、どこかで合成され、埋め込まれたものだと理解しています。ところが、ひょんなことからその記憶がリアルなものではないかと疑いはじめ、その鍵を握るリック・デッカードを探し求めるわけです。

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そのKを演じたのがライアン・ゴズリング。ちょっとネタバレになってしまいますが、想いが報われない役がよく似合いますね。表情の端々から伝わってくる切なさがとても良い感じです。もちろんリック・デッカード役はハリソン・フォード。ブタペストで撮影されたという彼の隠れ家は、打ち捨てられたカジノという設定で、彼のこれまでの生活をわかりやすく伝えています。

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対するウォレスを演じたのが「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャレッド・レト(Jared Leto)。ラブを演じたのが、「鑑定士と顔のない依頼人」でクレア役だったシルヴィア・フークス(Sylvia Hoeks)。オランダ出身の元モデルですが、このところアクション系の作品が続いており、「ドラゴン・タトゥーの女」の続編への主演が決まっているようです。

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Kの上司、警部補ジョシを演じたのは、このブログでも「50歳の恋愛白書」から始まって「声をかくす人」「ドラゴン・タトゥーの女」「美しい絵の崩壊」「誰よりも狙われた男」「エベレスト 3D」とご紹介してきたロビン・ライト(Robin Wright)。記憶デザイナーのアナ・ステリン博士を演じたのはカーラ・ジュリ(Carla Juri)というスイス出身の女優で、たぶん日本公開作はないと思います。

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そして、Kの仮想の恋人、ホログラフィーで作られた美少女ジョイを演じたのが、キューバ出身のアナ・デ・アルマス(Ana de Armas)。ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)監督は、ジョイという役はピノキオにおけるジミニー・クリケットだと説明していましたが、Kの良心であり、保護者兼指導者として彼を導いていく重要な役割を担います。

監督がコオロギの喩えを出したのは、前作の原作小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の冒頭で、主人公デッカードが同じ高層住宅の住人バーバーから言われる言葉に繋がっているのかも知れませんね。

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このキャスティングでおわかりのように、メディアにはライアン・ゴズリングとハリソン・フォードの映画のように取りあげられていますが、実際は女性が軸になる映画です。

その大元であるレイチェルの存在は、創世記に登場するヤコブの妻ラケル(Rachel)に重ね合わされていて、女性性や家族の関係性を追求するスタイルも、キリスト教的な下地もドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らしさの現れといえるでしょう。

静かなる叫び」「灼熱の魂」「複製された男」「ボーダーライン」「メッセージ」の監督が、「ブレードランナー」の続編を手がけると聞いたときは意外な気がしましたが、観賞し終えてみれば納得できる作品でした。

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これまた少しネタバレになりますが、本作も前作同様、その後を期待させるエンディングになっています。ハリソン・フォードの年齢を考えると、あまり間隔を空けられないと思いますが、この女性たちがこれからどういう方向に進んでいくのか気になるところです。

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公式サイト
ブレードランナー 2049Blade Runner 2049

[仕入れ担当]

2017年11月13日 (月)

映画「ノクターナル・アニマルズ(Nocturnal Animals)」

00 7年前の「シングルマン」で映画監督デビューしたトム・フォード(Tom Ford)の2作目です。前作はトム・フォードらしいスタイリッシュな感性に溢れた作品でしたが、本作はそれに加えて、物語の盛り上げや切り替えの巧みさが際立っていて、もはやファッション・デザイナーが撮った映画という文脈で語れるレベルではありません。世界配給権がカンヌ映画祭で最高額の2000万ドルに達したというのも納得です。映画好きなら、必見の1本だと思います。

原作は四半世紀前に発表されたオースティン・ライト(Austin Wright)の小説。再婚して3人の子どもに恵まれ、安定した生活ながらもさまざまな不安を抱えて暮らしているスーザンが、20年前に別れた前夫エドワードから唐突に送られてきた小説「夜の獣たち=ノクターナル・アニマルズ」を読んでいくというもの。送られてきた小説の内容は、大学教授のトニーが、妻と娘を乗せてメイン州の別荘に向かっている途中で他の車から悪さを仕掛けられ、その揚げ句、妻と娘が連れ去られてしまうという悲劇から始まるサスペンスです。

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オースティン・ライトの原作小説の原題は“Tony and Susan”。スーザンと前夫エドワードではなく、スーザンと作中作の主役トニーを並べてタイトルにしているところがポイントです。邦訳は「ミステリ原稿」という題で刊行されていますので題名に伏線はありませんが、ひと言でいってしまえば、タイトルの2人が「なぜあのときそうしなかったのだろう」と引きずり続ける小説です。

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原作小説の面白さは何といっても作中作の巧さです。スーザンは届いてから3ヶ月放置していた原稿を、心臓外科の夫が学会で留守にしている間に読み始めるわけですが、出だしのスピーディな展開に引き込まれてやめられなくなってしまいます。もちろん読者も、回想を巡らせながら読み進めるスーザンの肩越しに作中作を読みますので、彼女と一緒に小説の世界に引き込まれていくことになります。

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このトム・フォードの映画は、時代設定を変えた以外は概ね原作小説に忠実で、特に作中作「夜の獣たち」については舞台がペンシルバニアからトム・フォードの出身地でもあるテキサスに変わった程度でほぼ同じ流れ。ただし、作中作の読み手であるスーザンと、彼女の家族やエドワードの設定については、登場人物の内面だけを巧みに引き継ぎながら、暮らしぶりなどをトム・フォード流に大きく変えています。

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原作のスーザンは英語教師でしたが、映画ではL.A.のやり手ギャラリストですし、夫のハットン(原作ではアーノルド)は医者ではなくビジネスマンです。そのおかげで彼らの暮らしぶりは、原作で描かれていたシカゴの二階建て一軒家の生活に比べて、とてつもなくスタイリッシュでゴージャス。作中作の舞台となるテキサスの荒野と、それを読んでいるスーザンの居場所とのコントラストが際立ちます。

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衣装も素晴らしいのですが、今回はトム・フォードの服は使わなかったそう。そのかわり、たとえばスーザンの母親にはブルジョワらしい服を着せたいと、シャネルのカール・ラガーフェルドに相談したり、さまざまな人たちから協力を得たそうです。その結果、エンドロールのクレジットには、デザイナーや宝飾ブランドから、フォトグラファーやファビアン・バロンのようなアートディレクターまで、ファッション業界の有名人がずらっと名を連ねることになります。ちなみに本作の衣装担当アリアンヌ・フィリップス(Arianne Phillips)は「キングスマン」シリーズを手がけている人です。

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またスーザンがギャラリストという設定ですので、ダミアン・ハースト(Damien Hirst)の“Saint Sebastian, Exquisite Pain”や、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)の“Baloon Dog”をはじめ、誰でも知っているような超有名な現代アートがいくつも映り込みます。下の写真はリチャード・ミズラック(Richard Misrach)の作品ですね。

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もちろん配役も最高レベルで主人公のスーザンにはエイミー・アダムス(Amy Adams)。このブログでは「ザ・ファイター」「ザ・マスター」から「アメリカン・ハッスル」「ビッグ・アイズ」「メッセージ」までかなりの本数をご紹介していますが、常に卓越した演技力で驚きを与えてくれる女優です。

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その相手役、若き日のエドワードと作中作「夜の獣たち」の主役トニーの2役を演じたのは「ブロークバック・マウンテン」「複製された男」のジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)。

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トニーに危害を加えるレイを演じたのは「ノーウェアボーイ」「キック・アス」「アルバート氏の人生」「ゴジラ」のアーロン・テイラー=ジョンソン(Aaron Taylor-Johnson)。本作では彼らが対峙する場面が1つの見せ場になりますので、2人の演技の巧さが非常に効いています。

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そしてレイを捕まえようとする保安官を「ドリーム ホーム」のマイケル・シャノン(Michael Shannon)が演じ、本作でアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされています。

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またスーザンの軽薄な夫の役で「ソーシャル・ネットワーク」「J・エドガー」「コードネーム U.N.C.L.E.」のアーミー・ハマー(Armie Hammer)、スーザンの母親の役で「私が愛した大統領」「ハドソン川の奇跡」のローラ・リニー(Laura Linney)が出ている他、スーザンの友だち役で「わたしを離さないで」「バードマン」のアンドレア・ライズブロー(Andrea Riseborough)、その夫の役で「ミッドナイト・イン・パリ」のマイケル・シーン(Michael Sheen)、ギャラリーのスタッフ役で「ネオン・デーモン」のジェナ・マローン(Jena Malone)が出ています。

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監督とプロデュースのみならず、映画用の脚本もトム・フォードが書いたということで、ストーリーについても山ほど記したいことがあるのですが、敢えて一点だけ挙げれば、原作小説では力点が置かれてなかったスーザンと母親の関係が映画のもう一つの主題になっていることでしょう。本作のエンディングについて誰かと語り合うとき、多くの女性がスーザンと母親の間で交わされたセリフを反芻すると思います。

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公式サイト
ノクターナル・アニマルズNocturnal Animals facebook

[仕入れ担当]

2017年11月12日 (日)

THE ドラえもん展 TOKYO 2017 森アーツセンターギャラリー

あの国民的キャラクターをテーマにした展覧会です。「あなたのドラえもんをつくってください」という依頼を受けた日本の現代アートを牽引する28組のアーティストが参加しています。

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2002年に開催された「THE ドラえもん展」の続編で、15年前に出品した作品と合わせて新作を紹介しているベテラン作家もいれば、新進気鋭の作家も登場。
絵画、写真、映像、彫刻、漆、ペーパーアートなど多ジャンルにおよび、見どころも豊富です。

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下の写真は、ドラえもんの“ひみつ道具”の中でも誰もが欲しがる! “どこでもドア” と “タイムマシーン” をつかった作品《時を駈けるドラス》と《空を越えるドラス》。文字が印刷された書籍をつかって紙の衣装をつくるアーティスト、コイケジュンコ氏がドラえもん全編の中から気になった台詞のページをつかってドレスを制作し、セルフポートレートを手がける森村泰昌氏がそれを着こなして撮影しています。

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こちらは、画家の山口晃氏が手掛けた《ノー・アイテム・デー》。和紙とペンで描かれたドラえもんとのび太くんの友情にじんわりきますので、じっくりお読みになってみてください。

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メディアアーティストのクワクボリョウタ氏は、作品《鈴と太陽 ~ひみつ道具博物館~》で、ドラえもんの鈴が盗まれてしまったという映画ドラえもんのストーリーを題材に、日常にある小道具と光と影を使って不思議な世界を見せてくれます。

ご家族やご友人と一緒に楽しめる展覧会です。アーティストが手掛けた限定品やオリジナルグッズも豊富で、私は暗記パンのラスクを購入しました♪

Ankipan

THE ドラえもん展 TOKYO 2017
http://thedoraemontentokyo2017.jp/
2018年1月8日(月)まで

[店長]

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