モナド界隈

2018年7月16日 (月)

ミケランジェロと理想の身体 国立西洋美術館

さまざまな分野で傑作を創り出した天才芸術家ミケランジェロ。日本での人気も高く、一昨年はパナソニック汐留ミュージアム、昨年は三菱一号館美術館で観ましたが、この夏は上野の国立西洋美術館に、世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻から傑作2点が初来日しています。この貴重な作品を中心に、古代ギリシャやローマとルネサンスで追求された男性美、理想の身体を紹介していく展覧会です。

Michelangelo2018_1

20歳を過ぎたばかりのミケランジェロが手掛けた《若き洗礼者ヨハネ》は、20世紀前半のスペイン内戦でバラバラに壊されてしまいますが、20年近くかかった修復が2013年に完了。スペインとイタリアで計2回、修復後の作品が公開され、次いで日本にやってきました。オリジナルの現存部分は全体の40%程度で、14個の大理石断片を合成素材で補完したものですが、今後新たな断片が見つかった際に差し替えられるようにマグネットで接合しているそうです。

Michelangelo2018_2

ミケランジェロも影響受けたと言われる古代彫刻《ラオコーン》の模刻、ぷくぷくとした体つきで愛らしい表情の《プットーとガチョウ》、右脇腹に相手の左足の蹴りが入ったと目される痕跡のある《レスラー》、左手で棍棒をもち、左足に体重をのせたポージングの《ヘラクレス》立像など、当時の芸術家たちが追い求めた理想の身体表現が堪能できます。

Michelangelo2018_3

Michelangelo2018_4

ミケランジェロと理想の身体
http://michelangelo2018.jp/
2018年9月24日(月・祝)まで

[店長]

2018年6月15日 (金)

ミラクル エッシャー展 上野の森美術館

オランダ生まれの版画家 マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生誕120周年を記念した展覧会です。世界屈指のエッシャー・コレクションを誇るイスラエル博物館から、日本初公開となる選りすぐりの152点が上野の森美術館に届いています。

Mcescher_1

明るい昼と暗い夜を合わせ鏡のように表現した《昼と夜》。視点を変えることで、風景が一瞬で変わり、はっとさせられます。

瞳の奥に骸骨が浮かび上がる《眼》は、細かな明暗を生み出すことのできるメゾティントで制作した作品です。あまりに手間のかかる技法で、エッシャーが生涯に手掛けたメゾティントは8点のみ。

Mcescher_2

モチーフが反復しながら循環したり、タイル状に埋め尽くしたり、緻密で独創的なエッシャーの幾何学的表現は、スペイン旅行で訪れたアルハンブラ宮殿の装飾が原点といわれています。

初期のリノカットで制作した自画像や、木口版画で制作したオランダ蔵書票協会の年賀状、カメラでとらえたような美しさで地中海を描いたリトグラフ作品、水たまりに映り込む仮想空間を描いた多色刷り木版作品など、モチーフによって技法を変えて制作された作品の数々は必見です。

Mcescher_3

観覧後は、体験型映像コンテンツ「ミラクル デジタル フュージョン」で、エッシャーの代表作《相対性》の中に入り込むことができます♪

MONADさん(@monadtokyo)がシェアした投稿 -

2018年 6月月10日午後11時46分PDT

恥ずかしがらずに大きく動いてみてください。服装は、明るい色の方が目立ちそうです♪♪

ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵
http://www.escher.jp/
2018年7月29日(日)まで

[店長]

2018年2月15日 (木)

アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝 東京国立博物館

古代から多くの人や文明が行き交ったアラビア半島の歴史と文化に触れられる展覧会です。モナドでご紹介しているスペインの文化にも大きな影響を与えているアラブ世界を覗いてきました。

Arabia_1

馬や鷲をかたどったアジア最初といわれる石器から、香料交易で富を築いた人々の黄金の葬送用マスク、サウジアラビア王国の初代国王となったアブドゥルアジーズ王の遺品など400点あまりの貴重な文化財が並びます。

特にカリグラフィーや幾何学模様にみられるイスラーム美術は必見です。17世紀オスマン帝国のスルタンから贈られた巨大な扉《カァバ神殿の扉》や王家の墓碑、コーランの写本に美しく刻まれています。

Arabia_2

Arabia_3

ライオンの顔をしたドアノッカーや足のカタチをした椅子の脚、青銅でつくられたランプなど精巧な工芸品も見逃せません。

Arabia_4

Arabia_5

下の写真は、銀製のアンクレットです。インパクトある造形ですが、どうやって着けるのでしょう??

Arabia_6

ほかにルビーをあしらった護符や黄金のネックレス・イヤリングなど眩いばかりのジュエリーもご覧になれます。

2月の週末17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)の日中、会場となる表慶館前にアラビア遊牧民のテントが設置されますので、ぜひ立ち寄られてみてください♪

MONADさん(@monadtokyo)がシェアした投稿 -

2月 11, 2018 at 9:32午後 PST

テント内には茶器や香炉、毛織物や伝統衣装などが展示されていて、さっぱりした飲み口のカルダモンやサフランなどのスパイスをきかせたアラビックコーヒーと甘いデーツ(ナツメヤシの実)を楽しみながら寛ぐことができます♪♪

アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1886
2018年3月18日(日)まで

[店長]

2017年12月22日 (金)

古代アンデス文明展 上野・国立科学博物館

南米大陸の西側、南北に長く伸びるアンデス山脈沿いで先史時代から16世紀まで栄えた文化を紹介する展覧会です。高原や谷、盆地で発達した山の文化と、海岸沿いに広がる砂漠地帯で発達した海の文化が、独自性を保ちながら互いに影響し合い進化していきます。

Andes_1

目を引くのは、ユニークなカタチをした土器の数々です。

Andes_2

シカを背負う死者をかたどったものや、死者の男性と仲良くする女性をかたどったもの、男性の顔をかたどったポートレート、トウモロコシに化けた神、自身の首を切り、その首を支える男性の姿など実にさまざま。

Andes_3

スペイン人による征服後、盗掘者により多くの金の装飾品が失われましたが、優れた技術で発達した黄金装飾の文化も必見です。下の胸飾りは、打ち出し細工で作られた65個のパーツを連ねています。

Andes_4

文字を持たなかったアンデス文明。代わりに数や物を記録した “キープ” と呼ばれる縄を束ねたものが活用されていました。税金として納められた食料や織物の出入りを “キープ” の結び目のカタチや色分けで記録していたそうです。

Andes_5

下の写真は、10年ほど前に訪れたマチュピチュ遺跡です。
ワイナピチュ山の山頂から撮影したもので、遺跡はコンドルの姿を表しています。標高2280mもの山の中に、なぜ都市がつくられたのかは明らかにされていませんが、「王のミイラにささげられた街」という説が有力だそう。まだまだ謎に包まれているアンデスに興味は尽きません。

Andes_6

上野といえば動物園のシャンシャンが話題をさらっていますが、国立科学博物館の中庭ではアルパカ(もふもふで可愛いアンデスの動物!)と12月26日(火)11時~15時の間、記念撮影ができます。
本展の半券を持って行くと、撮影に参加できる整理券がもらえます♪ 詳しくはこちらをご覧ください。

古代アンデス文明展
http://andes2017-2019.main.jp/andes_web/
2018年2月18日(日)まで

[店長]

2017年12月19日 (火)

上野風月堂の「ゴーフレーシュ」と「焼きたて東京カステラ」

先日まで出店していた渋谷・Bunkamura でのイベントが終わり、甘いものを食べに出掛けてきました♡ 創業270年を機に先月リニューアルオープンした上野風月堂本店でしか食べられない「ゴーフレーシュ」と「焼きたて東京カステラ」です。

Fugetsudo_1

もちもちした食感がたまらない「ゴーフレーシュ」には濃厚なクリームがはさまれています。わたしは季節限定のマロンクリームをチョイス♡

Fugetsudo_2

ひとつずつ銅釜に入れて焼かれる「焼きたて東京カステラ」は、子どもの頃に食べていたカステラとは違った感覚。オープンキッチンで一つ一つカラメリゼされてから供されます。

MONADさん(@monadtokyo)がシェアした投稿 -

2017 12月 17 6:21午後 PST

モダンなしつらえで落ち着ける店内。お買い物や散策の合間に一息つける空間です。

上野風月堂本店
http://www.fugetsudo-ueno.co.jp/shop_honten/
営業時間:10:30~19:30

[店長]

2017年10月15日 (日)

怖い絵展 上野の森美術館

「恐怖」に焦点をあて、16世紀から20世紀にかけてヨーロッパ各地で描かれた名画の謎に迫ります。2007年に出版されて以来、いずれもベストセラーとなった中野京子著「怖い絵」シリーズの第一刊行10周年を記念し企画された展覧会です。

Kowaie_1

神話や聖書、悪魔や怪物などテーマ毎に集められた油彩画や版画は全約80点。この絵がなぜ怖いのか、作品にまつわるストーリーや時代背景を読み進めていくと、すっと腑に落ちると同時に、ぞわっとする感覚にとらわれます。

Kowaie_2

エドヴァルド・ムンク《マドンナ》の絵のモデルは、ムンクも惹かれていたミューズ的存在の女性ですが、あまりに奔放で嫉妬深い愛人に撃ち殺される運命にありました。数多くの浮き名を流したことで知られるムンクもまた、結婚を迫られた女性ともみ合いになり、そのとき暴発したピストルで左の薬指の先を失ったそうです。

Kowaie_3

日本初公開となるロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵するポール・ドラローシュの大作《レディ・ジェーン・グレイの処刑》は、9日間の女王とよばれるイングランド史上初の女王ジェーン・グレイが政争に巻き込まれ、若干16歳にして最期を迎えることになる場面をドラマティックに描いています。

Kowaie_4

女王の純白のドレスが血で真っ赤に染まることをイメージさせ恐怖をあおりますが、実際にロンドン塔のタワーグリーン(礼拝堂前の広場)で斬首されたときは、黒っぽい服をまとっていたそうです。

怖い絵展
http://www.kowaie.com/
2017年12月17日(日)まで

[店長]

2017年9月 7日 (木)

パネイラ イタリアンのランチコース

厳選した旬の食材でつくるイタリアンとワインが楽しめる PANELLA(パネイラ)。根津交差点から上野桜木方面に向かい、最初の信号を左折した場所にあります。ディナーにお邪魔したことはありましたが、ランチは初めて♪

Panella_1

ランチ営業は金土日と祝日限定で11時30分スタートです。この日は、贅沢にランチコースをいただきました♪♪

最初に運ばれてくるのがビーツ入りのミネストローネと天然酵母の自家製パン。優しい味わいで、食欲が増してきます。

Panella_2

相模湖・藤野で育てられた旬の野菜と富士鶏、ムール貝、鯛のカルパッチョ、パテがのった盛り合わせは、彩りも目にも嬉しく、これだけで十分に満足できる量です。

Panella_3

メインのパスタは、3種類の中からイタリア産ポークと白インゲン豆、フレッシュトマトのスパゲッティをチョイス。ボリュームある4皿でしたが、ペロリといただきました。

Panella_4

コース以外にも、手軽なスープ、パスタ、ピッツァのランチもあります。6席のカウンターと4人掛けのテーブル席が3つあるほか、店内奥には個室もありますので、お一人からグループまでゆったり楽しめます。

パネイラ PANELLA
台東区谷中1-3-7
03-3822-3557
ディナー:17時30分~23時
ランチ:金土日祝日のみ11時30分スタート
https://www.panella-yanaka.com/

[店長]

2017年8月16日 (水)

ボストン美術館の至宝 展 東京都美術館

アメリカ・ボストン美術館がコレクションする古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術から選りすぐりの傑作品80点を出展し、収集した人物や作品にまつわるストーリーと合わせて紹介しています。

Boston_1

砂岩でつくられたツタンカーメン王の頭部から、エジプト南部で出土した金と紅玉髄の首飾り、陳容の九龍図巻、モネの睡蓮、ゴッホのルーラン夫妻、アンディ・ウォーホルのジャッキー、サム・テイラー=ジョンソンのサイレントフィルムまで、見どころは数々あるのですが、やはり!一番は日本初公開となる英一蝶の「涅槃図」で決まりではないでしょうか。先月観たタイ展(こちらで紹介)で涅槃像が自分の守護仏と知り贔屓目でみているのかも知れませんが、、、それを差し引いても必見です!!

この仏画を入手し美術館に寄託したのはアーネスト・フランシス・フェノロサ氏。彼は1878年に来日し東京大学で哲学などを講じるかたわら、日本美術の研究や収集に没頭し、岡倉天心らと共に東京美術学校の設立にも尽力した人物です。

作品の高さは2.9メートル、幅は1.7メートルととても大きく、亀裂や汚れ、糊離れなどの劣化もひどかったため、アメリカでも25年以上前に1度公開されたきり展示されることが無かったそう。本展のために1年がかりで解体修理を行い、その様子を映像で紹介していますが、再現した色を6ヶ月もかけて乾燥させたことに驚きました。

悟りに入る釈迦を中心に、嘆き悲しむ菩薩や羅漢を鮮やかな色で描いています。手前には、仰向けにひっくり返った白象や寝転がる獅子、猿やイノシシの親子、スズメやトンボ、カニまで歩いていて、登場人物が多く観飽きることがありません。

Boston_2

夏休みで混雑していますが、時間をとってじっくり観てみてください。日中よりも夕方あたりに行かれると人が少なめ(展覧会Twitter情報)で良さそうです。

ボストン美術館の至宝 展
http://boston2017-18.jp/
2017年10月9日(月・祝)まで

[店長]

2017年7月27日 (木)

深海 2017 展 国立科学博物館

太陽の光が届かなくなる水深約200メートルから、水圧でたんぱく質さえ壊れてしまい魚が住めないとされる水深約8400メートルを超える世界にまで迫る展覧会です。

Shinkai2017_1

浅い海から落ちてくる生物の遺骸や排泄物を餌にしている深海の生物たち。数少ない獲物を捕るための工夫や生きるための努力を積み重ね進化し続けています。

深海で暮らす生物の90%以上が光るそうです。自力で光るものと、ほかの生物の力を借りて光るものがいて、光る理由には獲物をとらえる、助けをよぶ、敵から隠れるなどがあります。クロカムリクラゲは敵に襲われると体から光の粒をまき散らし、それを囮にして逃げるそう。

会場では、貴重な発光シーンがたくさん見られます。撮影の際、白い光をつかうと多くの生物がストレスを感じて自然体で撮れなかったため、深海の生物が感知できない赤い光を使用。暗闇で美しく怪しく光る映像に目を奪われます。

また生物や資源調査のために活躍している船舶や機器にも注目です。

下の写真は、無人深海探査機「江戸っ子1号」。東京都と千葉県の町工場が中心となって共同開発し、2013年には日本海溝の水深7800メートル付近で生物のハイビジョン撮影に成功しています。

Shinkai2017_2

こちらは、有人潜水調査船「しんかい6500」の1/2模型。

Shinkai2017_3

3人の乗組員が入れるコックピットは、わずか直径2メートルの狭いスペースです。

Shinkai2017_4

深海研究が本格的に始まったのは19世紀末から。まだまだ謎に満ちた世界、興味は尽きません。

深海 2017 展
http://shinkai2017.jp/
2017年10月1日(日)まで

[店長]

2017年7月23日 (日)

タイ 展 東京国立博物館

タイの仏教美術を紹介する展覧会が上野・東京国立博物館で開催中です。日タイ修好130周年を記念して、美しい仏像や名品、日本との関わりを紹介しています。

Thailand_1

古くは5~6世紀に創られた立像から、インド神話に登場する7つの頭を持った蛇神ナーガが仏陀を風雨からお守りしている坐像、右半身がヒンドゥー教の男神シヴァで左半身はその妃パールヴァティーを表したクメール文化の坐像彫刻、優しい微笑みをたたえながら優雅に歩みを進める遊行像までバラエティーに富んでいます。

タイの人たちは自分の生まれた曜日を知っていて、曜日毎に違う姿の守護仏を拝むそうです。第一会場の最後に、生まれた曜日や守護仏、ラッキーカラーが分かる展示がありますので調べてみてください。

ちなみに火曜生まれのわたしは、守護仏が涅槃像でラッキーカラーはピンクでしたので、日本人で初めて上座仏教の僧侶となった釈興然(しゃくこうねん)が、タイから持ち帰ったという仏陀涅槃像を拝んできました。

Thailand_2

ほかに、仏塔に納められていた黄金の数々も見どころです。
14世紀半ばから400年もの長きにわたり国際貿易国家として栄えたアユタヤ王朝で創られた、黄金に宝石を象嵌した舎利塔や、王権の象徴となる冠、靴、象のミニチュアなど、優美な装飾にみとれてしまいます。

Thailand_3

7月28日(金)、29日(土)、8月25日(金)、26日(土)は、「トーハク BEER NIGHT!
午後4時から8時30分まで、タイ展会場:平成館の前庭にビールやタイ料理の屋台が並ぶビアガーデンがオープンします♪ 根津のモナドからもお散歩がてら行けますので、ぜひ遊びにいらしてください♪♪

タイ ~仏の国の輝き~ 展
http://www.nikkei-events.jp/art/thailand/
2017年8月27日(日)まで

[店長]

より以前の記事一覧

フォト