モナド界隈

2017年6月24日 (土)

カフェ&バー ぎんか ボリューム満点のランチ

この春オープンしたばかりのカフェ&バー「ぎんか」へ出かけてきました。昨年冬にリニューアルした「谷中魚善」(改装前の記事はこちら)の2階にあり、昼はランチメニューやデザートがいただけるカフェとして、夜はお酒が愉しめるバーとして営業しています。

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陽光が差し込む明るい店内は落ち着いた家具で設えた和モダン。4人がけテーブル4卓の他にカウンター席があり、お一人でも数名のグループでもゆっくりできそうです。

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この日いただいたのは、日替わりランチセット(15時までコーヒー付き)さばの塩焼き。ふっくら焼かれたサバに野菜が添えられ、キュウリとみょうがの和え物、厚揚げと糸こんにゃくの煮物、お味噌汁がつきます。お昼はしっかり食べたいという方にオススメ♪

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こだわりの珈琲や黒豆アイスなどドリンク&デザートも充実していますので、散策中の休憩にも良さそうです。

cafe&bar ぎんか
http://www.cafe-ginka.jp/
台東区谷中1-2-10 2階
03-5809-0685
営業時間:11時~22時(日曜のみ20時まで)

[店長]

2017年6月 4日 (日)

バベルの塔 展 東京都美術館

東京都美術館で開催中の「バベルの塔」展に行ってきました。15世紀後半から16世紀にかけて栄えたネーデルラント美術の変遷を、絵画、版画、彫刻の約90点でたどる展覧会です。

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本展の目玉であるブリューゲルの油彩《バベルの塔》は24年ぶり、ブリューゲルが手本としていたヒエロニムス・ボスの油彩《放浪者》と《聖クリストフォロス》は日本初公開となります。空想の世界を写実的に描いた作品の数々は、とてもユニークです。

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壮大な構図と美しい色彩で描かれた《バベルの塔》。オリジナル絵画に近寄って細部まで観察するのは難しいかも知れませんが、関連企画の「Study of BABEL」では、東京藝術大学COI拠点が制作した拡大複製画と立体化した塔を間近から観ることができます。

原画を300%拡大させた複製画は、科学分析結果をもとに支持体の板の質感や筆のタッチ、使われている絵具まで精緻に再現したそうです。

下の写真が立体化された塔ですが、高さ3メートル30センチもあります。この制作には約20名が関わり3ヶ月を要したとか。

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塔の中には面白い仕掛けがあります。デジタル映像で働く人たちをユーモラスに表現しているのですが、会場にあるタブレットで顔を撮影すると、私たちも塔の中で働く1人になれます。ぜひチャレンジしてみてください。

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6月16日(金)と30日(金)は、夜間開館時に東京都美術館から拡大複製画と立体化された塔のあるギャラリーまで、バベルの塔を模した灯りが並び明るく道を照らします。

バベルの塔 展
http://babel2017.jp/
2017年7月2日(日)まで

関連企画:Study of BABEL
http://innovation.geidai.ac.jp/information/170418/
会場:東京藝術大学COI拠点 Arts & Science LAB. 1F エントランスギャラリー
2017年7月2日(日)まで

[店長]

2017年2月19日 (日)

ティツィアーノとヴェネツィア派展 東京都美術館

日伊国交樹立150周年を記念した展覧会です。イタリア・ルネッサンス美術において15世紀後半から16世紀にかけて活躍したヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオを中心に、ティツィアーノの師ジョヴァンニ・ベッリーニや後輩ヤコポ・ティントレットの作品など、70点あまりの絵画と版画を紹介しています。

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明るく大胆な色使いで、伸びやかなタッチが特徴のヴェネツィア派絵画。なぜサイズの大きなフレスコ画ではなく、小さなカンバスの油彩画が多いのか?ティツィアーノとライバル関係にあったミケランジェロ率いるフィレンツェ派との違いは?など、本展の分かりやすい解説で理解が深まります。

日本初公開となるティツィアーノの傑作「ダナエ」や、その威厳と風格に圧倒される肖像画「教皇パウル3世の肖像」、人気の構図でいくつも描かれたという晩年の作品「マグダラのマリア」は必見です。

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本展では2月26日と3月26日を、ローマ神話に出てくる花の女神を描いたティツィアーノ初期の代表作「フローラ」にちなんだ語呂合せで、フローラの日としています。この日は、通常520円の本展音声ガイドが半額の260円(フローラ)に♪

また会場入口横には、2月28日(火)まで、冬のヴェネツィアを彩るカーニバルをイメージしたフォトスポットがあり♪♪カーニバルの本場ヴェネツィアから届いたという仮面やマントが無料で貸し出されますので、ご家族やご友人同士で記念撮影するのも面白そうです。

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ティツィアーノとヴェネツィア派展
http://titian2017.jp/
2017年4月2日(日)まで

[店長]

2017年2月 5日 (日)

テーブルウェア・フェスティバル2017

たまには違った分野に触れてみようと、東京ドームで開催中のテーブルウェア・フェスティバルに行ってきました。

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球場のグラウンドいっぱいに窯元や陶磁器ブランドが出展していて、終了時間までかなり賑わっていました。食器の人気にビックリしつつウロウロしていると、やっぱりいろいろと欲しくなってしまいます。

テーブルウェアとカタカナになっていますが、見応えがあるのは洋食器より和食器でしょう。小さな窯元がたくさん出展している他、名産地の組合が大きなブースを構えています。

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長崎・波佐見焼の即売コーナーで日常遣いのうどん鉢を手に入れて満足していたら、その隣に多治見(美濃焼)のブースを発見。きれいなディスプレーと熱心な説明に誘われて、思わず小鉢や豆皿などを買い込んでしまいました。

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そして小規模なブースが並ぶ一角へ。窯元それぞれに個性があって、時間が経つのも忘れて見入ってしまいました。

そこで惹かれたのが、瀬戸焼・翠窯(すいよう)のカレー皿。シンプルなようで味わい深さを感じる陶器です。既にいろいろ買っていたのでちょっと迷いながら、やはりこういうものは一期一会だと即決。

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と思っていたら、この窯元、4月から御徒町の2k540にお店を出すそうです。とりあえず2点いただいたのですが、つかい勝手が良かったら追加しようと思います。

このフェスティバルでは、テーブルコーディネート・コンテストの優秀作が展示されている他、陶磁器ブランドなどのセッティングも見られます。いちばん上の写真は伊勢志摩サミットで使われた大倉陶園の食器だそう。

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また、さまざまなイベントがあり、私が行ったときは黒柳徹子さんのトークショーが行われていました。

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テーブルウェア・フェスティバル2017〜暮らしを彩る器展〜
https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/

[仕入れ担当]

2017年1月 5日 (木)

世界遺産 ラスコー展 国立科学博物館

旧石器時代美術の最高傑作といわれるラスコー洞窟の壁画が、上野・国立科学博物館で観られると話題になっています。

クロマニョン人の壁画が残っている洞窟は、フランスやスペインを中心に300以上あるそうですが、ラスコーはその中でも飛び抜けて優れているもの。2万年前の氷期、マンモスやオオツノジカなど今では絶滅した大型動物が歩き回っていた時代に、その動物たちをモチーフにして描いた彩色の壁画です。

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会場には、前後左右に伸びる洞窟の全体像が分かるよう縮小サイズの模型が展示されています。

洞窟の中は、高さ7メートル・長さ20メートルほどもある広い空間もあれば、這わなければ行けないほど狭い部分もあり。ライオンやヤマネコなどネコ科の動物のみが描かれた空間や、長い角をもつ不思議な生き物が描かれている空間など、無数の動物や記号のようなものが描かれています。

下の写真は、会場に再現された牝ウシとウマの壁画です。クロマニョン人はまず壁に彫器で線刻し、指を使うほかに、動物の毛でつくられた筆、スタンプ、吹きつけなどの技法を駆使して、赤、黒、茶、黄色、紫など、さまざまな色で描いたそう。

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暗闇の中に浮かび上がる演出は、まるでオリジナルの洞窟の中で見ているようです。

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世界初公開となるラスコー洞窟で発見された顔料や石器のほか、日本初公開となる美しい毛並みをなめるバイソンの彫刻作品や、槍投げの補助具に装飾された動物彫刻など旧石器時代の芸術を紹介し、謎に包まれたクロマニョン人の正体に迫ります。

フランスで制作された映像やゲームをつかった解説もあり、ご家族で楽しめる展覧会です。

世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画
http://lascaux2016.jp/
2017年2月19日(日)まで

[店長]

2016年12月11日 (日)

クラーナハ展 国立西洋美術館

16世紀前半に活躍したドイツ人画家、ルカス・クラーナハ(Lucas Cranach)の日本初となる大回顧展です。宗教改革の舞台となったドイツ北東部のヴィッテンベルクで、ザクセン選帝候につかえ宮廷画家として活躍する一方で、自営の工房を持ち大勢の弟子をかかえ膨大な数の絵画を受注生産していた実業家でもあります。

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肖像画を得意とし、神話に出てくるヒロインたちを官能的に表現したクラーナハ。描かれている洗練されたファッションにも注目です。

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クラーナハに影響を受けた近現代のアーティストたちの作品も見どころとなっています。「ザクセン公女マリア」のポストカードをアトリエに貼っていたというピカソのリトグラフや、「アダムとイブ(堕罪)」にならってデュシャンがアダム役をつとめたマン・レイの写真、森村泰昌氏が「ホロフェルネスの首を持つユディト」に扮するセルフポートレートなど、モチーフとなっているクラーナハの作品と交互に鑑賞できます。

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なかでもイラン人アーティストのレイラ・パズーキが行った絵画コンペティションで、中国人画家たちが一斉に模写したという95枚の「正義の寓意」は圧巻です。作品を大量生産していたクラーナハへのオマージュとも皮肉とも受け止められます。

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油彩や版画約100点が世界10カ国以上から集められたこの展覧会。クラーナハが描く魅惑的な女性たちの虜になるのは間違いありません。

クラーナハ展 500年後の誘惑
http://www.tbs.co.jp/vienna2016/
2017年1月15日(日)まで

[店長]

2016年11月20日 (日)

ロバート・フランク & シュタイデル展:東京藝術大学美術館

モナドからほど近い東京藝術大学の美術館陳列館で開催されているロバート・フランク(Robert Frank)の写真展をみてきました。

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1995年に横浜美術館で開催された MOVING OUT 以来ですので、本当に久しぶりです。

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そう言えば、今年2月のアニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)写真展(こちら)も20年以上前に観て以来でした。どちらも世界巡回展というところも共通しています。

ドイツの出版社シュタイデル(Steidl)とのコラボレーションであるこの展覧会では、作品を新聞用紙にインク・ジェットプリンターで印刷して展示しています。そして構成などを藝大の学生さんたちが手がけたという斬新な企画です。

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展覧会の図録も新聞! 元旦に配達される新聞くらいのボリュームがあって、なんと500円。

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ヘッドラインを飾っているのは、ロバート・フランクが世界的に有名になるきっかけとなった作品集 THE AMERICANS のカバーフォトに使われた写真(白人と黒人がバスの前方と後方に分かれて座っています)です。20代前半でスイスから米国に移住してきて、グッゲンハイム財団の奨学金を受け、全米を旅して撮影しました。

当初は、 "移民"が米国批判の写真を撮ったと非難されたそうですが(大統領選が終わったばかりの今、実にタイムリーです)、記事に書かれているように、このカバーフォトのオリジナルプリントはクリスティーズのオークションで663,750ドル(日本円で約7千万円)という天文学的な高値がつきました。

このように作品が高額で取引されるようになったため、オリジナルプリントを展示する機会が限られるようになってしまったといいます。
今回の展覧会は、若い人にもっと自分の作品を観て欲しいというロバート・フランクの強い思いから生まれた企画だそうで、世界中の教育機関やノンコマーシャルのギャラリーを巡回します。しかも入場無料です。

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1階は最新のポラロイド写真集 SEVEN STORIES を映像作品を交えながらの展示。

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2階は、ロバート・フランクが米国に移住して、ハーパスバザー誌に売り込む際に持参したポートフォリオ、 彼の写真に対する attitude(考え方や姿勢)を変えるきっかけとなった VALENCIA や LONDON / WALES、COME AGAIN、BLACK, WHITE and THINGS、THE AMERICANS といったこれまでの代表的な作品集からの写真の他、全米を旅しているときにあまりにシャビーな格好をしていたため、怪しまれて逮捕されたときの警察の記録も展示されています。

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写真集で興味深かったのは、ベイルートで撮影した COME AGAIN の方眼紙にテープで貼ったような体裁や印刷。実際の写真集は1階で手にとってみることができます。

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新聞には、今月9日に92歳の誕生日を迎えたばかりのロバート・フランクのインタビュー記事も掲載されています。自画像は、彼の奥さんである画家ジューン・リーフ(June Leaf)によるもの。

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来年4月には、ドキュメンタリー映画「アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代(Don’t Blink: Robert Frank)」も日本で封切られるようで、こちらもとても楽しみです。

会期が今月24日までと残り少しですが、会期中は無休です。ぜひご覧になってみてください。

ロバート・フランク & シュタイデル展 | Robert Frank- Books and Films, 1947-2016
会期:2016年11月24日(木)まで 会期中無休  10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館
http://steidlxtua.tumblr.com/

[仕入れ担当]

2016年11月 9日 (水)

ゴッホとゴーギャン展 東京都美術館

牧師を家業とするオランダの家庭に生まれ育ったフィンセント・ファン・ゴッホと、フランス・パリで生まれ、幼少期をペルーで過ごしたポール・ゴーギャン。20世紀の美術に大きな影響を及ぼした画家ですが、生前は作品が評価されず、経済的にも精神的にも追いつめられながら作品に取り組みました。

そんな二人が南仏アルルで共同生活をしていた話は有名ですが、お互いがどのように影響し合っていたのか、作品を見比べながら紐解いていく展覧会です。

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現実の世界から着想を得るゴッホに対して、イメージを広げて目には見えない世界をも描こうとするゴーギャン。アルルでは互いの技法や表現を試みていたそうです。

それぞれが最高傑作と認める作品、アルルで描いたゴッホの「収穫」とゴーギャンの「ブドウの収穫、人間の悲惨」が見どころのひとつとなっています。

また、ゴッホ没後10年を経てゴーギャンが描いた、ゴッホへのオマージュ作品「肘掛け椅子のひまわり」も必見です。厳しい生活の中で作品を描きつづけ、理想をもって始めた共同生活も短い期間で破たんしてしまいますが、この最後の展示作品を観て、あたたかい気持ちにさせられました。

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二人の初期から晩年にかけての作品46点と、二人にかかわりのあったピサロやロートレックなどの作品17点がご覧になれます。オフィシャルグッズもさまざまで、ゴッホの顔がプリントされたフェイスパックを発見♡

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モナドからほど近い東京都美術館で開催中です。今週の金曜からモナドは通常営業していますので、ぜひ展覧会を鑑賞がてら、根津まで遊びにいらしてください。

ゴッホとゴーギャン展
http://www.g-g2016.com/
2016年12月18日(日)まで

[店長]

2016年9月11日 (日)

驚きの明治工藝 東京藝術大学大学美術館

台湾のコレクター、宋培安氏が収集した日本の工芸品130点あまりが、上野の東京藝術大学大学美術館でご覧になれます。明治時代を中心に、江戸時代末期から昭和初期までに制作された金工、漆工、陶磁、七宝、染織など、観る人の目をくぎ付けにする精巧で写実的な作品の数々です。

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鉄打出という技法を生み出した名工・山田宗美は、造形の準備に時間をかけ、上野動物園で連日ライオンを観察したり、ネズミの生態をさぐるため物置で何日も筵をかぶって過ごしたりという逸話をもつ人物。出展されているこの壺には、剽軽な表情の動物たちが賑やかに描かれています。

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こちらは山姥をかたどった香炉。中が空洞になっていて、まるで煙草をふかしているかのように山姥の口から煙が出てきます。このまま飾られていると不気味かも知れませんが、煙が出ている状態の写真を観ると思わず声を出してしまう逸品です。

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そして鯉を描いたキセル筒と、美しいアメ色の革でつくられたタバコ袋。鮎をかたどった金具が優美で、いかに洒落た人が愛用していたか想像できます。

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このほか本展の目玉となっている全長3メートルの自在置物の龍や、彩色した木で体をかたどり、脚は銀、羽根は水牛の角でつくられたセミ、天をさす猿、ガマガエルを和やかに掲げる仙人の置物、日本の名勝地を描いたビロード友禅など超絶技巧の名品ぞろいで必見の展覧会です。

驚きの明治工藝
http://www.asahi.com/event/odorokimeiji/
2016年10月30日(日)まで

[店長]

2016年9月 3日 (土)

聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画 国立西洋美術館

この夏「ル・コルビジェの建築作品」として世界遺産に登録された国立西洋美術館で開催中の銅版画展です。複製版画の先駆者で、15世紀後半から16世紀初頭に活躍したドイツの銅版画家イスラエル・ファン・メッケネムの作品がご覧になれます。

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コピーであっても優れた作品であれば原作に劣らない評価を受けたこの時代。メッケネムが制作した模作品はヨーロッパ中に広まり、銅版画の普及に大きく貢献しました。

作品の多くはキリスト教を主題にしたもので、護符や礼拝の対象として人々の生活の中で活用されています。特にマリア、ヨハネ、キリストの3人で構成される磔刑は、15世紀ドイツで数多く制作されたモチーフで、家庭用の礼拝像として好まれたそうです。

また文学作品から題材をとった恋愛の駆け引きや、気性の激しい妻とその尻に引かれる夫の諍い、狩人と猟犬を捕らえ火にあぶる野うさぎを描くなど、ユーモアと風刺を込めた世俗的なモチーフも見どころです。これらの多くはメッケネムのオリジナルといわれていて、羽飾りのついた帽子をかぶり尖った靴を履く男性や、ぴったりした胴着と長いスカートをまとった女性など、当時のファッションも表現されています。

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1430年代に発展を遂げた銅版画技術は、金銀細工師の工房で発明されたため、メッケネムをはじめ初期の職人たちの多くは金工の技術も持っていました。高価な素材をあつかう金工師はステータスが高かったことから、メッケネムは金工師と名乗ることもあったそうです。
本展では、神の子羊が彫られた銀細工など、当時の美しい工芸品もご覧になることができます。

聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016meckenem.html
2016年9月19日(月・祝)まで

[店長]

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