Shin YAMAZAWA 写真展 「Amor de Dios: Flamenco día a día」
前回の仕入れ旅行のお楽しみは Uterqüe での買物でしたが、今回はスペインで活躍中の写真家・山澤伸氏の写真展に伺い、オープニングレセプションを満喫してきまし た。
躍動感あふれるフラメンコの写真や、絵画のように美しい闘牛の写真で知られる山澤氏は、イタリアを鮮やかな色彩で切り取った Sapori d' Italia でデビュー。その後、仕事で訪れたアンダルシアで、偶然に出会った El Rocío(エル・ロシオ)の祭を撮影し、その写真が現地のプロフェッショナル写真協会のコンクールで入賞したのを機に、スペインに拠点を移して活動を開始しました。現在も、スペイン人の奥様、ご子息、ご令嬢とマドリッドで暮らしていらっしゃいます。
Amor de Dios とは、マドリッドの中心部にある、フラメンコを中心とするダンススクールの名称。以前は同名の通りにあったそうですが、現在は Antón Martín 市場の上階にあります。床を踏み鳴らして踊るフラメンコですから、大きな音も気にならない市場の上で練習するというのは素晴らしいアイデアですよね。
その Amor de Dios の日常をとらえた作品と、Flamenco Pa Tós のステージ写真で構成された今回の写真展は、Amor de Dios 内の壁面を使って開催されています。
もちろん写真も素晴らしいのですが、レセプションの後に行われたフラメンコのショーもとても印象的でした。もともと、フラメンコというのは、gitano(ジプシー)の人たちが自宅で飲みながらギターを鳴らしたり歌ったりしているうちに、興が乗ってきて踊り始めるものだそうで、それを練習場で再現しようというもの。Amor de Dios のディレクトール、Joaquín Sanjuán 氏の全面的な協力で実現したという貴重なイベントです。
何が始まるのかわからないまま、ギターをつま弾いたり、カホンで調子をとったりしながら強そうなお酒をあおっている人たちを見ていると、ふいに歌が始まり、観客からも「オレ!」と掛け声が飛び始めます。すると、歌い手の隣で手を打っていた男性が突然立ち上がり、激しく床を踏みならしながら憑かれたように踊り始めます。それも、手が触れるくらいの至近距離。見ている場所と同じ床ですからものすごい迫力です。代わる代わる踊って、実質1時間程度だったと思いますが、と ても濃密な時間でした。
写真展は4月初旬まで開催しています。マドリッドにいらっしゃる方はご覧になってみてください。
Exposición de Fotografía
Shin Yamazawa, Amor de Dios: Flamenco día a día
期間:2009年1月16日〜2009年4月9日
会場:Centro de Arte Flamenco AMOR DE DIOS
住所:Santa Isabel, 5-1º 28012 Madrid
(メトロ:Antón Martín下車すぐ)
詳細:Shin Yamazawa, Fotográfo
http://www.shinyamazawa.com/
Flamenco PatósのCo-director、Guillermo Fesser 氏による解説及びプレスリリース(スペイン語)
http://www.fundaciongomaespuma.org/
[仕入れ担当]