フラメンコライブ@セルバンテス文化センター東京
昨夜は、セルバンテス文化センター東京でフラメンコライブがありました。とても楽しみにしていたので、ほんの少しお洒落(?)して出掛けてきました。以前もブログで紹介しましたが、セルバンテス文化センターの地下には、映画の上映会や演奏会などが行われる小ホール(オーディトリアム)があります。
わくわくしながら席についたものの、ホールの狭さを見て、ここでフラメンコのショーが出来るのかと少し不安になってきました。ライブの前にマドリッド市の魅力を綴ったビデオ上映があったのですが、「まさか、このままビデオでフラメンコってことは……」と、上映中、ずっと気になっていました。
結局、舞踊団アルテ・イ・ソレラ代表の鍵田真由美さんがご挨拶に登場し、あっさりと私の不安は打ち消されました。今にして思えば、グラナダで覗いたタブラオも非常に狭くて、臨場感が醍醐味のフラメンコでした。(これはグラナダのタブラオの写真です)
女性バイレの日本人らしい、しなやかな踊りに始まり、男性バイレの激しいステップで、一気に会場内が熱気に包まれていきます。フラメンコの掛け声をハレオ(jaleo)と言いますが、「vaya!vaya!」(行け!行け!)「toma!toma!」(しっかり!)とはやし立て、バイレを盛りたてます。「mucho!」(もっと!)の声と共に最高潮へ。どれだけの足で踏みならしているのかと思うほどの地響きです。
フラメンコは踊りだけでなく、歌がとても重要だと聞きます。今回、カンテ以外は全て日本人のフラメンコライブでしたが、やはりあの声、あの振動、あの響きは、日本人には難しいのでしょうか。カンテのソロ、カンテとバイレの愛の表現には、拍手喝采でした。
バイレの息遣いがリズムをきざみ、舞台にすり足で登場する音さえも音色を奏でていました。カンテの響きが体全体を揺さぶる、まさにライブならではの体験です。あまりの楽しさに、帰り道で、少しだけステップを踏んでしまったのは、私だけでしょうか。素敵な一夜でした。
[店長]