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2010年7月13日 (火)

展覧会「スペインからコンニチハ」

Albarracin ¡Enhorabuena! España というわけでスペインは今、最も注目が集まっている国の一つですが、そんなスペインに対して、皆さんどんなイメージをお持ちですか?

フラメンコ、闘牛、サッカー、イベリコ豚のハモン(生ハム)、赤と黄の国旗などなど、挙げるとキリがないと思います。

セルバンテス文化センター東京で開催中の「スペインからコンニチハ」は、スペインの伝統的なものごとに対する固定概念やイメージを皮肉って表現した作品展です。

セビージャ出身のスペイン人女性アーティスト、Pilar Albarracin(ピラル・アルバラシン)のパフォーマンス映像や写真などが愉しめます。

3つの大きなスクリーンと1つの小さな液晶テレビでいくつものパフォーマンス映像が流れていますが、ちょっとショッキングなものもあり、笑えるものもあります。

Baile 「Tortilla a la española(スペイン女性へのトルティージャ)」という作品映像は、キッチンで女性が料理をしているのですが、着ている赤いワンピースを大きなハサミでザクザクと切りはじめ、切った赤い布と卵を混ぜ合わせてトルティージャを焼き上げるというもの。

また、「La cabra(ヤギ)」という作品は、黒いヤギのように見える赤ワインが入った布袋を抱えて踊るのですが、白いフラメンコの衣装が血の色に染められていき、かなり不気味です。

日本にも、外から受けるイメージに対して、ギャップを感じるものがありますよね。たとえば、芸者、ちょんまげ、ふんどし、腹切りのような「ちょっと違うんだよなぁ」と感じるものです。そんな違和感を思いっきり皮肉った表現でスペインを伝えようとする面白い作品展です。

ワールドカップを通じてスペインに興味を持たれた方、ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?

「スペインからコンニチハ」
セルバンテス文化センター東京・2階ギャラリー
http://cervantes.jp/
9月3日(金)まで
10時〜20時 日曜休館
http://palabras.jp/2010/展覧会『スペインからコンニチハ』情報/

[店長]

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