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2011年1月10日 (月)

映画「シチリア!シチリア!(Baarìa)」

Baaria0 「ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)」や「海の上のピアニスト(La leggenda del pianista sull'oceano)」でお馴染み、ジュゼッペ・トルナトーレ(Giuseppe Tornatore)監督の最新作です。

舞台は監督の生まれ故郷であるシチリアのバゲリーア、主人公の名前はジュゼッペの愛称であるペッピーノ(Peppino)と、随所に自伝的要素を取り入れた映画です。ちなみに原題のBaarìaは、バゲリーア(Bagheria)のシチリア語での呼称です。

映画は、バゲリーアの農夫の末っ子として生まれたペッピーノが、世界大戦を経て共産党に傾倒していき、政治の場から世の中を変えて行こうとする半生記です。街角に立つ両替商/ボールペン売りや、未来を予知する老婆といった象徴的な人物がさりげなく時代背景やストーリーを補足しながら、ペッピーノを取り巻く多くの人々の悲喜こもごもが交差する群像劇でもあります。

Baaria1

一応、筋の通った物語があるのですが、50年あまりの時間が駆け足で流れていきますので、感動的な大河ドラマというより、ペッピーノの人生の転機を紹介した名場面集という感じです。これだけ盛り沢山の内容なら、上映時間が6時間を超えるマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ(Marco Tullio Giordana)監督の「輝ける青春(La meglio gioventu)」のような大作にしないと十分に描ききれないのではないでしょうか。

Baaria2

とはいえ、映像も素晴らしいし、各々のシーンは非常に凝っているし、見せ場がきっちり撮られている、さすがジュゼッペ・トルナトーレ監督という映画です。バゲリーアの風景の美しさや、南イタリアの風物の緻密な描写についても一見の価値があると思います。

Baaria3

また、モニカ・ベルッチ(Monica Bellucci)が意外なところに意外な役(ある意味、モニカ・ベルッチらしい役ですが…)で登場するのも、この監督ならではでしょう。随所にさまざまな映画からの引用があり、監督の映画に対する強い思いを感じる映画です。

公式サイト
シチリア!シチリア!(Baarìa)

[仕入れ担当]

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