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2011年7月28日 (木)

映画「グッド・ハーブ(Las buenas hierbas)」

Hierbas0 メキシコの映画です。あまり宣伝していませんし、小さな映画館での単館上映ですので、ご存知ない方も多いかも知れません。

私は偶然、配給会社の方と親しくされている方から教えていただいたのですが、それまではまったく気にしていませんでした。

テーマは老い。とても切ない映画です。薬草の研究者として自立した女性だった母が認知症になり、今ひとつ自立しきれないシングルマザーの娘が、それを支えていく物語。

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本質的にとても重いお話ですが、メキシコの陽光を帯びた鮮やかな映像と、レイドバック感あふれる音楽、陽気な出演者たちのおかげで、後味は爽やかです。

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マリア・ノバロ(María Novaro)監督の日本初公開作品だそうで、実体験から着想を得た作品とのこと。女性監督らしいきめ細かな視点と、リアリティのある生活シーンが印象的でした。

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たとえば下の写真はアロエからローションを作っているシーンですが、これが母娘の結びつきを語る小道具として後で活きてきます。

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また、認知症になる母親を演じたオフェリア・メディーナ(Ofelia Medina)の美しさは特筆に値します。80年代の映画「フリーダ・カーロ」に主演した女優さんだそうで、残念ながら私はサルマ・ハエック(Salma Hayek)の「フリーダ」しか見ていないのですが、彼女ならフリーダの凛とした雰囲気を表現できただろうと思いました。

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彼女が劇中で身に付ける衣装も、民族衣装風のものなど、非常に素敵なのですが、それにも増して、アクセサリーのつけっぷりにも注目です。さらっと大振りのピアスをつけていたかと思えば、親指には極太のリングが光っていたりといった感じで、彼女が登場するたびに目で追ってしまいました。

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インテリアも可愛くて、壁の塗装だとか家具だとか、さまざまな細部が気になる映画です。たとえばこの枕カバーの刺繍。おそらくハーブとそれに関係する言葉だと思うのですが(Te doy mi Corazonと書かれています。意味は「私の心をあげる」)、こういう小道具のひとつひとつや、随所に登場するハーブの本の挿し絵が、映画全体の優しい雰囲気を創り上げています。

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海賊ラジオ局で交わされる会話などにポリティカルな要素もあり、マリア・サビーナ(María Sabina)のようなシャーマニズムへの言及もあり、メキシコやラテンアメリカの文化に興味をお持ちの方なら、さまざまな視点からご覧になれる映画だと思います。

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ちなみにスペイン語です。

公式サイト
グッド・ハーブLas buenas hierbas

[仕入れ担当]

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