平野薫「Re-Dress」
お散歩していたら、SCAI THE BATHHOUSE で新しい展示が始まっていることに気づいて、ふらっと中へ。
すぐ目に入るのが、天井から吊られた白いネット状の作品。着古されたウェディングドレスを糸のレベルまで解体し、かつて人が着ていた気配を形にしたそうです。
足下に目を向けると、さまざまな色調の毛糸玉のような作品が床に置かれています。また、ちょっと気付き難いのですが、展示スペースの天井の隅やカウンター脇の隙間などにも、クモの巣のような作品が展示されています。
平野薫さんは、誰かが身につけていた衣服を解体し、再度つなぎ合わせて作品を制作している方とのこと。衣服そのものの形状は失われますが、それによって衣服が主体になり、衣服にまつわる人の記憶や感情を浮かび上がらせる試みだそうです。先月観てきた「杉本博司 ハダカから被服へ」は、人類の歩みを被服の歴史として捉えるというテーマでしたが、その先にあるものを探るようなインスタレーションでした。
週末はお天気も回復しそうですので、どうぞ谷根千界隈にお散歩にいらしてください。
SCAI THE BATHHOUSE
平野薫「Re-Dress」
2012年6月29日(金) - 7月28日(土)
http://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/2012/06/kaoru_hirano_re-dress/
[仕入れ担当]
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