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先週水曜から始まったフェンディの美術展「FENDI - UN ART AUTRE　Another Kind of Art, Creation and Innovation in Craftsmanship ～フェンディ もうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡～」を観に行ってきました。

創業以来受け継がれてきたフェンディの伝統と革新を、代表的なファーコレクションにスポットを当て紹介している巡回展です。

世界に先駆け、モナドからも歩いて行ける距離にある、東京藝術大学大学美術館で開催されています。

会場には、1970年～2013年までに発表されたコートやスーツ、バゲットバッグなど約30点と、その作品のデザインサンプルとなるファーの構図タブレットが展示されています。

所々に設置されたタッチパネルのモニターに触れると、コレクション写真や描画、フェンディに関わる人々のインタビューを見ることができ、より詳しい情報を得られます。

また、会場奥に再現されたファー工房では、日本語が上手なフェンディスタッフもいて、技術やアイデアについて、直接話を伺うこともできました。

こちらは、パンフレットの表紙にも載っているファーの構図タブレットです。小さな動物からとれる毛は短く、デザインに合わせて長くするために、伝統的な技法「レットアウト（let out）」という加工が施されています。

毛皮をＶ字型に細かくカットし、それを少しずつずらしながら縫い合わせることで、表面の継ぎ目を無くし、美しく長く見せる技術です。

フェンディで使用している毛皮は、すべてファームで育てられた動物たちのもの。オークションに出される上質で貴重な素材を、皮をなめす加工メーカーから手に入れるそう。

そうして買い取ったファーは、1～2年のフレッシュな間に、無駄なく使い切るよう努めているとおっしゃっていました。

重厚なファーのイメージを一新し、モダンで機能的なクリエイションを楽しませてくれるフェンディ。シンプルに深く紹介されていて、とても引き込まれました。おすすめの展覧会です。

FENDI - UN ART AUTRE
Another Kind of Art, Creation and Innovation in Craftsmanship
～フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡～
http://www.fendi.com/jp/fur

会期： 4月3日(水)～4月29日(月・昭和の日)
時間：10時 - 17時、月曜日休館
会場：東京藝術大学大学美術館 展示室3･4
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2013/FENDI/FENDI_ja.htm

［店長］