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2013年4月 8日 (月)

映画「ヒッチコック(Hitchcock)」

Hitchcock0 映画「サイコ」撮影時の逸話を、アルフレッド・ヒッチコックとその妻アルマ・レヴィルを中心に描いていきます。撮影秘話というより、この個性的な夫婦のラブストーリーといった印象の映画です。

「北北西に進路を取れ」のヒットで名声を確立したヒッチコックは、その次作として、エド・ゲインの猟奇殺人を題材にしたロバート・ブロックの小説を映画化しようとしますが、制作会社のパラマウント映画が難色を示します。変質者の映画などに出資できないというわけです。

当時、ヒッチコックは英国から米国に拠点を移して約20年。60歳を迎え、引退すら噂されながら、さらに世間を驚かせたいという意欲は満々だったようです。そこで目をつけたのが「サイコ」であり、公私共に長年のパートナーである妻のアルマも賛成するのですが、資金がなければ撮れません。

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そこでヒッチコックはパラマウントと配給契約だけを結び、製作費は自らの自宅を抵当に調達することにします。結局「サイコ」は大ヒットして、その興行収入の60%を得る契約だったヒッチコックの懐には大金が転がり込むわけですが、その成功の裏で苦悩するヒッチコックとアルマを演じる2人の名優がこの映画の見どころです。

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ヒッチコックの役はアンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)。「恋のロンドン狂騒曲」では軽薄な老人をユーモラスに演じていましたが、今回は特殊メークで風貌を創り上げ、葛藤を抱えたヒッチコックになりきっています。配給会社のフォックス・サーチライトは、アカデミー賞を狙って米国公開を11月末にしたそうですが、結局ノミネートさえされなかったとはいえ、力のこもった熱演であることは確かです。

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そして妻のアルマ・レヴィルを演じたヘレン・ミレン(Helen Mirren)。2006年の「クィーン」で多くの賞を受けた後も、映画「テンペスト」で女性に置き換えたミラノ大公を演じるなど意欲的に活動している名女優ですが、この「ヒッチコック」も彼女なくして成り立たなかったでしょう。

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主演の2人と、映画「サイコ」の主役、アンソニー・パーキンスを演じたジェームズ・ダーシー(James D'Arcy)は英国人ですが、「サイコ」のヒロインであるジャネット・リーをスカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)、ヒッチコックと確執を抱えながらジャネット・リーの妹役として「サイコ」に出演したヴェラ・マイルズをジェシカ・ビール(Jessica Biel)といったハリウッド女優が演じています。

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またヒッチコックのアシスタント役で「イン・ハー・シューズ」「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレット(Toni Collette)が出ていて、脇役ながら印象に残る演技をしています。

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キャスティングの妙だけでなく、物語の起承転結もしっかりしていますので、気軽に楽しめるタイプの映画だと思います。親会社の20世紀フォックスに比べて、ややインディーズっぽい映画を製作しているフォックス・サーチライトですが、きちんと練り上げられ、サービス精神に溢れた脚本は、良い意味でハリウッド的です。

公式サイト
ヒッチコックHitchcock

[仕入れ担当]

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