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2015年5月25日 (月)

映画「JIMI: 栄光への軌跡(All Is by My Side)」

Jimi00 ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)がメジャーデビューを果たすまでのエピソードを題材にした映画です。1966年から1967年までの2年間を、3人の女性との関係を絡めて描いていきます。

ジミ・ヘンドリックスを演じたのはヒップホップ・ユニット、アウトキャスト(Outkast)のアンドレ3000ことアンドレ・ベンジャミン(André Benjamin)。もともと右利きのところ、レフティのギタリストを非常に巧みに演じています。

始まりは1966年5月のニューヨークのナイトクラブCheetah。カーティス・ナイト(Curtis Knight)のバンドでギターを弾いていたジミに、ある女性が惹かれます。

その女性というのが、ローリングストーンズのキース・リチャーズ(Keith Richards)の元恋人、リンダ・キース(Linda Keith)。ジミに惚れ込んだ彼女は、アニマルズのチャス・チャンドラー(Chas Chandler)に紹介し、キース・リチャーズが使っていた白いストラトキャスターを与えます。

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8月2日にcafe WHA?(←?まで店名です)でジミの演奏を聞いたチャスは、彼の才能を見抜き、メジャーデビューに向けて、自らのコネが使える英国で活動しないかと誘います。

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9月24日に渡英するなりScotch-Clubで演奏したジミは、キャシー・エチンガム(Kathy Etchingham)という女性に出会い、彼女の情熱に押されて交際開始。

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当然、リンダ・キースと一悶着あるのですが、それ以外にもイダという黒人女性とも関係をもち、これらが本作のサイドストーリーとなります。

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音楽関連のエピソードで面白いのは、英国に渡る前から、エリック・クラプトン(Eric Clapton)に会いたいと言っていたジミ。チャスと出掛けたクリームのライブで、クラプトンとセッションをしたいと強引にステージに飛び入り参加します。ところがジミの演奏を見たクラプトンは、圧倒されてステージの袖に隠れてしまうのです。

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その後、オーディションで選んだベースのノエル・レディング(Noel Redding)とドラムスのミッチ・ミッチェル(Mitch Mitchell)と共にザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。10月からライブ活動を始め、12月16日にデビューシングル「Hey Joe/Stone Free」をリリースして英国内での地歩を固めていきます。

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クライマックスは、1967年6月4日のSaville Theatre。6月1日に発売されたばかりのビートルズの新アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)」のタイトル曲をいきなり演奏して観客を熱狂させます。

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客席にいたポール・マッカートニー(Paul McCartney)がどう反応したか興味深いところですが、その後、モンタレー・ポップ・フェスティバルに、ジミの出演を推挙したそうですので関係は良好だったようです。

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ちなみに、同じ6月1日にはデヴィッド・ボウイ(David Bowie)のデビューアルバムもリリースされていて、発売日が「サージェント・ペパーズ・・・」と重なって、慌てる様子が映画「デヴィッド・ボウイ・イズ」で描かれています。

そんなわけで、1967年6月という英国ロックにとって革命的な時期を、その空気感をうまく捕まえながら真摯に描いた作品です。ほとんど注目されていませんが、私はけっこう好きでした。

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なおこの映画、ジミ・ヘンドリックスの著作権管理者から楽曲使用の許諾が得られなかったということで、ジミのオリジナル曲は演奏されません。そのかわり、彼がコピーしたさまざまな曲が使われているのですが、Wild Thingなど、久々に聞くとなかなか良いですね。演奏者は違いますが、ジョナサン・デミ監督「サムシング・ワイルド」(Youtube)を思い出しました。

公式サイト
JIMI: 栄光への軌跡

[仕入れ担当]

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