ミケランジェロと理想の身体 国立西洋美術館
さまざまな分野で傑作を創り出した天才芸術家ミケランジェロ。日本での人気も高く、一昨年はパナソニック汐留ミュージアム、昨年は三菱一号館美術館で観ましたが、この夏は上野の国立西洋美術館に、世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻から傑作2点が初来日しています。この貴重な作品を中心に、古代ギリシャやローマとルネサンスで追求された男性美、理想の身体を紹介していく展覧会です。
20歳を過ぎたばかりのミケランジェロが手掛けた《若き洗礼者ヨハネ》は、20世紀前半のスペイン内戦でバラバラに壊されてしまいますが、20年近くかかった修復が2013年に完了。スペインとイタリアで計2回、修復後の作品が公開され、次いで日本にやってきました。オリジナルの現存部分は全体の40%程度で、14個の大理石断片を合成素材で補完したものですが、今後新たな断片が見つかった際に差し替えられるようにマグネットで接合しているそうです。
ミケランジェロも影響受けたと言われる古代彫刻《ラオコーン》の模刻、ぷくぷくとした体つきで愛らしい表情の《プットーとガチョウ》、右脇腹に相手の左足の蹴りが入ったと目される痕跡のある《レスラー》、左手で棍棒をもち、左足に体重をのせたポージングの《ヘラクレス》立像など、当時の芸術家たちが追い求めた理想の身体表現が堪能できます。
ミケランジェロと理想の身体
http://michelangelo2018.jp/
2018年9月24日(月・祝)まで
[店長]
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