建築の日本展 森美術館
縄文時代の住居から世界が注目する今の日本の建築まで、伝統をもとにした独創的な発想と表現を貴重な図面や模型、映像や体験型のインスタレーションを通して紹介しています。100のプロジェクト、400点を超える展示物は見応え十分です。
伝統的な日本の建築といえば木造建築。江戸時代の大工の棟梁たちに代々受け継がれた秘伝書など、木組や屋根の文化を読み解く章は興味深い内容が盛り沢山です。
さまざまな建築物の模型も見どころの一つ。千利休が豊臣秀吉のために建てたと伝えられる国宝の茶室《待庵》は原寸大で、《丹下健三氏の自邸》は3分の1スケールで小田原の宮大工たちが再現したそうです。現存しない丹下氏自邸は図面や写真でしか見たことがなく、入り込めそうなほど大きな模型で見るのはもちろん初めて。木の香りも楽しみながら、美しい空間を堪能しました。
名作の家具に触れながら書籍を閲覧できるブックラウンジや、自分好みの家をデザインできるipadアプリもあります。吉村靖孝氏の《HouseMaker》で気軽に遊んでみましたが、階高を上げて、床のレイアウトを決め、開口部を増やしているうちに建築費がとんでもないことに・・・!
坂茂氏の《静岡県富士山世界遺産センター》や、隈研吾氏の《梼原 木橋ミュージアム》など日本各地の建築物をめぐる旅に出かけたくなります。
建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/japaninarchitecture/index.html
2018年9月17日(月)まで
[店長]
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