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2018年8月 5日 (日)

ルーブル美術館展 国立新美術館

人の顔立ちや姿かたちにフォーカスした展覧会です。ルーブル美術館がコレクションする古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、絵画、素描・版画、彫刻、美術工芸品、イスラム美術の全8部門から代表する110点の肖像作品が並びます。

Louvre_1

肖像の起源といわれる古代エジプトの美しいマスク。三千年以上も前、ミイラを埋葬する棺に飾られるマスクは、亡くなられた方の顔立ちを写実的に表現するのではなく、死後の世界で永遠に生きるための理想的な顔が描かれたそうです。

Louvre_2

直径24センチの銀製の浅い器の中央に、高さ8センチの男性の胸像を打ち出した《ボスコレアーレの至宝 エンブレマ型杯》は、精妙な細工が目をひきます。古代ローマのしきたりである先祖崇拝を踏襲したもので、特別な宴の際に用いられ、客人をもてなし一家の富を印象づける役割を果たしたそう。

27歳の若き将軍《アルコレ橋のボナパルト》は、戴冠式の正装姿を描いた肖像画や大理石の彫刻、死後2日後に石膏でかたどられたデスマスクまで展示されています。デスマスクはブロンズと石膏で複製され、ナポレオン1世の死後12年経ってから予約制で販売、当時大変な人気だったそうです。

Louvre_3

土地の境に記念として設置された石碑から、吹きガラスに金箔の装飾がほどこされたメダイヨンや金貨の指輪など身につけて持ち運べる小さな作品もあります。時代、地域を越えて厳選された作品の数々は必見です。

ルーブル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか
http://www.ntv.co.jp/louvre2018/
2018年9月3日(月)まで

[店長]

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