サハラ砂漠に思いを寄せて
皆さま、あけましておめでとうございます。
お健やかな初春をお迎えのことと存じます。
今年の年賀状は、昨秋に訪れたサハラ砂漠の写真にしてみました。
ずっと行ってみたいと思っていたモロッコ。展示会で訪れたパリからたった3時間ほど飛ぶだけで異国情緒あふれる北アフリカの国に到着です。
今回のモロッコ旅行の目玉がサハラ砂漠行き。
ウェブ上で評判が良かったベルベル人家族がやっているツアー会社、See Around Morocco に申し込みました。4WDをチャーターし、マラケシュ(Marrakech)からメルズーガ(Merzouga)まで行って戻ってくる3日間のツアーです。
アトラス山脈(Haut Atlas)を越えてサハラ砂漠の玄関口メルズーガから広がるエルグ・シェビ(Erg Chebbi)の砂漠を目指します。すぐ先はアルジェリアとの国境です。
まず、アトラス山脈を越えていきます。
ティシュカ峠(Col du Tichka)は標高2260m。
ワルザザート(Ouarzazate)の街へ向かう途中で世界遺産のカスバ(城塞に囲まれた居住地区)、アイト・ベン・ハッドゥ(Ait Ben Haddou)を観光。
アイト・ベン・ハッドゥの頂上からの眺めです。
ところどころに見える緑はナツメヤシで、その実がデーツ。ドライフルーツしか見たことがありませんでしたが、こんな風にたわわに実るんですね。
映画「シェルタリング・スカイ」「グラディエーター」でお馴染みのアトラススタジオにも立ち寄りました。
そして、一日目の宿泊地、ダデス渓谷(Dades Gorges)。ホテルからの眺めは絶景です。
トドラ渓谷(Todra Gorge)でひんやりした空気を味わい…
ようやくサハラ砂漠の際にあるメルズーガの集落に到着。
そこから、1時間ほどラクダに揺られます。
途中雲行きが怪しくなり、雨が降り出してきてしまいましたが…。無事にテントまで移動。
テントの中には、ベルベル族の旗が飾れていました。青は空、緑は自然、黄色は大地を意味し、真ん中は人が手を空にあげているような形で自由を意味しているのだと教えてくれました。
ベルベル語は文字もアラビア語とは違います。
夕食はもちろんタジンです。具はナスと鶏肉。ハリラ(ベルベル風スープ)とパンが付きます。
ベルベル人のモハと弟のハッサンがベルベル音楽を披露してくれました。
モハの家族は約20年前に定住したそう。国境が封鎖される前は、アルジェリア、モーリタニア、マリと自由に行き来できたので、羊と引き換えに野菜を手にいれる移住生活が普通だったと言っていました。
何よりも素晴らしかったのは、星空です。うまく写真が撮れなかったのは残念なのですが、こんなにたくさんの星を見たのは初めてで、しかも2つも流れ星を見てしまいました。
翌朝は6時頃に起床し、日の出にそなえます。
6時半頃になってようやく空が赤らんできました。
砂漠ツアーは1月までが繁忙期で、特に大晦日から元旦にかけてサハラ砂漠で過ごしたいという旅行者が多いそうです。確かに、初日の出をサハラ砂漠で拝むと良いことがありそうですよね。
下の写真はマラケシュへの帰路で見た夕日です。アフリカは太陽も大きかった…。
片道560キロ、約10時間の移動はなかなか大変ですが、それだけの価値のある得がたい体験でした。
明日は、マラケシュに一昨年にオープンしたイブ・サンローラン美術館とマジョレル庭園について書きたいと思います。
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[仕入れ担当]