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2019年7月15日 (月)

メスキータ展 東京ステーションギャラリー

19世紀末から20世紀初頭にかけ活躍したポルトガル系ユダヤ人アーティスト、サミュ工ル・イェスルン・デ・メスキータ(Samuel Jessurun de Mesquita)の日本初となる本格的な回顧展を観てきました。

Mesquita_1

アムステルダム出身の彼は、建築を学んだあと美術の世界に転身。オランダ北部にあるハールレムの美術学校で教鞭をとるかたわら、画家、版画家、装飾美術のデザイナーとして幅広い活躍をみせます。1944年、強制収容されたアウシュビッツで76歳の生涯を終えるまでに膨大な数の作品を手がけたそうです。自宅アトリエに残された作品の一部は、メスキータの教え子であり、彼の作品に大きな影響を受けたM.C.エッシャーや友人たちによって救い出されました。

Mesquita_2

大胆な構成と、白と黒のコントラストを生かした装飾的なデザインが印象的です。あえて輪郭線をつくらず、線の肥瘦で光の加減を表現。描かれた人々の表情からは意志の強さが感じられます。

Mesquita_3

動植物をモチーフにした作品も多く制作。その中のひとつに《シマウマ》がありますが、メスキータは「シマウマは生きる木版。それをもう一度、木版にするのは自制しなくては」と教え子たちに言っていたそう。なので、この作品を見つけたときエッシャーは驚いたといいます。

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無意識に浮かんでくる映像を思いのまま描いたというドローイング作品も見逃せません。現実と空想がない交ぜになったファンタジーの世界は独特。

Mesquita_5

近年ヨーロッパでカタログ・レゾネ(総目録)が発行されるなど注目されているメスキータ、必見です。

メスキータ Samuel Jessurun de Mesquita
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201906_mesquita.html
2019年8月18日(日)まで

[店長]

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