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2020年3月16日 (月)

映画「ジュディ 虹の彼方に(Judy)」

Judy レニー・ゼルウィガー(Renée Zellweger)が往年の大スター、ジュディ・ガーランド(Judy Garland)を演じて今年のアカデミー主演女優賞に輝いた作品です。監督は主に舞台で活躍してきたルパート・グールド(Rupert Goold)で、脚本はピーター・キルター(Peter Quilter)によるミュージカル"End of the Rainbow"がベースになっているそうです。

映画では、米国での活動に見切りを付け、英国での人気に賭けてロンドンに拠点を移した晩年のジュディ・ガーランドを描きながら、ハリウッド映画のスターとして活躍した少女時代を入れ子にして見せていきます。彼女が才能を開花させた映画「オズの魔法使」は1939年公開ですから、最盛期の姿を知る人はいないわけで、当時の活躍やその背景などをわかりやすく説明してくれる親切な作りです。

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始まりは二人の子ども、ローナとジョーイと一緒にステージを終え、ホテルにチェックインしようとして断られる場面。当時の窮乏と子どもたちの溺愛が伝わってきます。他に行く当てがなく、元夫で二人の父親であるシド・ラフト(Sid Luft)を頼るのですが、自分に生活力がなければ親権を取られてしまいますので、子どもたちを何とか自分の側に引きつけておこうと必死です。

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ちなみにシドはMGMを解雇された後のジュディを支えた人で、彼がプロデューサーを務めた1954年の映画「スタア誕生(A Star Is Born)」でジュディはハリウッド復活を果たしています。一昨年公開されたレディ・ガガ主演の映画「アリー/ スター誕生」はそのリメイクです。

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ローナもジョーイも内心は安定した生活を欲しているわけですが、それに気付きながら、昔の栄光を活かし、どさ回りで食いつないでいたジュディ。経済状況を立て直さなくては子どもたちと幸せに暮らせないことは百も承知です。

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そこで一念発起、まだ自分のネームバリューで集客できる英国で一稼ぎしようと考えます。そうして一人で旅立った先がロンドンのナイトクラブ、Talk of the Town(現在のHippodrome Casino)で、1968年に行われた彼女の一連のショーにまつわるさまざまな出来事が映画の軸となっていきます。

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本作でマイケル・ガンボン(Michael Gambon)が演じているバーナード・デルフォント(Bernard Delfont)は当時のやり手のプロデューサーだったそうで、Talk of the Townではダイアナ・ロスやフランク・シナトラなど一流のミュージシャンたちが大勢コンサートを行ってます。そこで5週間にわたって公演したのですから、ジュディの人気の高さが伺えます。

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幼少期からショービジネスの世界で生きてきたジュディは、母親や映画関係者からの虐待と薬物やアルコールで精神的にも肉体的にもボロボロになっています。

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映画の中では主に最後の夫となるミッキー・ディーンズ(Mickey Deans)との関係が描かれますが、少女時代に共演していたミッキー・ルーニー(Mickey Rooney)との思い出が並行して描かれ、二人のミッキーに心の拠り所を求めた純真な孤独感をレニー・ゼルウィガーが絶妙な演技で見せてくれます。

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そういった彼女の人生の苦悩や、父親のフランク・ガム(Frank Gumm)がクローゼット・ゲイであったこと、「オズの魔法使」でドロシーが虹の向こう(Somewhere Over The Rainbow)の素晴らしい世界を夢見たことなど、様々な理由でジュディ・ガーランドはゲイ・アイコンとされていますが、この映画でもアンディ・ナイマン(Andy Nyman)演じるダン、ダニエル・セルケイラ(Daniel Cerqueira)演じるスタンというゲイカップルを登場させ、さりげなくそういった状況を取り込んでいるところにも好感が持てます。

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彼らの部屋のキッチンでのやりとりも涙を誘いますが、映画の終盤の"Over the Rainbow"はとりわけ感動的です。その半年後にこの世を去ってしまうことを思うと、最期まで虹の向こうにたどり着けなかった切なさがこの一曲に集約されていたような気がします。

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いずれにしてもレニー・ゼルウィガーの演技力と歌唱力が光る作品です。アカデミー主演女優賞に十分に値する名演だと思います。

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その他の出演者としてはミッキー・ディーンズを演じたフィン・ウィットロック(Finn Wittrock)は「マネー・ショート」でジェイミー・シプリーを演じていた米国の俳優。バーナード・デルフォントのアシスタントとして、ロンドンでジュディの身の回りの世話をするロザリンを演じたジェシー・バックリー(Jessie Buckley)は、この夏公開のトム・ハーパー監督「ワイルド・ローズ」に主演するなど注目の英国女優です。

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公式サイト
ジュディ 虹の彼方にJudy

[仕入れ担当]

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