« 欲しいものがきっと見つかる★ モナドの冬セール、12月20日スタート! | トップページ | さまざまな色と形のクリスタルがきらめく、ジョイドアート MEDES コレクション »

2022年12月19日 (月)

映画「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説(Quant)」

Quant 英国のデザイナー、マリー・クワント(Mary Quant)の半生と、彼女のブランドが一世を風靡した時代のストリートカルチャー、スウィンギング・ロンドンを併せて見せてくれるドキュメンタリーです。

邦題にも大々的に掲げられているスウィンギング・ロンドンというのは1960年代の英国で生まれたムーブメント。ファッションでいえば「ラストナイト・イン・ソーホー」でデザイナーを目指す主人公が憧れていたスタイル、音楽でいえばザ・ビートルズやストーンズの他「パイレーツ・ロック」で取り上げられていたキンクスやザ・フーやクリームなどが代表ですね。

ファッションデザインの分野はマリー・クワントが牽引していたわけですが、周辺の領域でもこの映画の中でも言及されているヘアスタイリストのヴィダル・サスーン(Vidal Sassoon)やフォトグラファーのデビッド・ベイリー(David Bailey)が活躍し、ファッションビジネスの裾野が一気に広がった時代でもあります。

Quant02

本作では、マリー・クワントの少女時代から夫となるアレキサンダー・プランケット・グリーン(Alexander Plunket-Greene)との出会い、自分が着たい服を売るためにアーチー・マクネア(Archie McNair)を巻き込んで始めたブティック“BAZAAR”が大ブームとなり、世界的ブランドに成長していくまでが描かれます。

Quant03  

本人は現在もなお90代でご存命ですが、元々シャイな性格だからか、既に引退しているからかアーカイブ映像でしか登場しません。

アートスクールの同級生で公私とも永遠のパートナーとなったアレキサンダーは、その社交的で享楽的なライフスタイルがブランドに活力となった反面、それが災いして1990年5月82日に57歳の若さで他界し、アーチーも2015年7月2日にこの世を去っています。サービス精神旺盛なこの二人が生きていれば、きっと出演して面白いエピソードを披露したことでしょうから、ちょっと残念ですね。

Quant04

マリー・クワントといえばミニスカートですが、彼女いわく、ミニスカートは誰が発明したわけでもなく、動きやすく、若々しい服を求めていた当時の女性たちのライフスタイルが生み出したものだそうです。終戦から10年以上経ち、年を追う毎にティーンエイジャーが増えていったこの時代、仕事をもった女性たちはバスに飛び乗ったり、乗り遅れないように走ったりと、それまでの女性より活動的な生き方を好んだのです。

Quant06

当時主流のファッションブランドは、ある程度の年齢の裕福な人々が顧客層でした。それに対してマリー・クワントは若者の気分を体現したファッションを提案し、時代に受け入れられたわけです。これが60年代のロンドンでユースカルチャーが盛り上がる発火点になりました。

Quant07

もうひとつ、マリー・クワントが画期的だった点は、服飾デザインの枠を超えて活躍の場を拡げていったこと。いわゆるライセンシングですね。化粧品からから靴、家庭用品に至るまでさまざまな分野でマリー・クワントの商標を見かけることになり、ビジネスは大きく飛躍しました。

1970年代に入ってパンクの時代になり、ファッショントレンドは同じくキングスロードでスタートしたヴィヴィアン・ウエストウッドなどに移っていきますが、マリー・クワントの会社はライセンス供与のおかげで業容を保っていたとも言えるでしょう。

Quant08

最終的に、1970年からマリー・クワントの化粧品を扱っていた大阪の会社が1991年にブランドそのものを買収しましたので、外国では見かけなくなった現在も日本国内にはマリー・クワント・ショップが100店以上あるという状況になっています。

それにしても欧州のファッションブランドと高度成長期の日本の関係には驚かされますね。フィクションの「ハウス・オブ・グッチ」では日本へ展開するうま味を語っていましたし、ドキュメンタリーの「ピエール・カルダン」でも日本市場の重要度に言及していましたが、本作ではマリー・クワント自身が日本でのビジネスを大絶賛しているアーカイブ映像が紹介されます。

Quant05

監督を務めたのは女優であり、自らのファッション・ブランドを経営するサディ・フロスト(Sadie Frost)。その昔、ジュード・ロウと結婚していた人ですね。インタビュイーとしては、モデルのケイト・モス(Kate Moss)、エディターのエドワード・エニンフル(Edward Enninful)、デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やジャスパー・コンラン(Jasper Conran)、ザ・キンクスのデイヴ・デイヴィス(Dave Davies)などが登場します。

公式サイト
マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説

[仕入れ担当]

« 欲しいものがきっと見つかる★ モナドの冬セール、12月20日スタート! | トップページ | さまざまな色と形のクリスタルがきらめく、ジョイドアート MEDES コレクション »

フォト